今日はハードロック界の帝王「ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses)」の物語を紡いで、80年代のサンセット・ストリップから世界のスタジアムまで、その轟音と共に駆け抜けた彼らの軌跡を追う!
アクセルの絞り上げるような歌声、スラッシュの鬼気迫るギターリフ、ダフのグルーヴィーなベースライン。そんな個性豊かなメンバーたちが織りなす音楽の渦に、ハードロックファンは今も引き込まれっぱなしだ。
しかし、ガンズの魅力は音楽だけじゃない。スキャンダラスな私生活、メンバー間の確執、そして伝説的なライブパフォーマンス。ロックンロールの光と影を体現した彼ら波乱万丈な姿は、今なお多くのミュージシャンたちの憧れ!?
さあ、Welcome to the Jungleへのチケットを手に入れて、ガンズが歩んできた栄光と苦難の道のりを、一緒に辿ってみようじゃないか。LAの不良たちが天下を取る“パラダイス・シティ”までのストーリーは、きっとこれまで以上の興奮と意外な発見に満ちているはずだ。
ガンズ・アンド・ローゼズのデビュー時メンバーを紹介
アクセル・ローズ(Axl Rose) - ボーカル
生年月日と年齢
1962年2月6日生まれ、現在62歳。デビュー当時は25歳だった。
生い立ち:幼少期〜若い頃
エイゼル・ローズ、出生名ウィリアム・ブルース・ローズ・ジュニアは、インディアナ州ラファイエットで育ちました。家庭環境は複雑で、幼少期は母親と義父のもとで過ごしました。若い頃から音楽に興味を持ち、ロサンゼルスに移住後に様々なバンドを経てガンズを結成。
ガンズ・アンド・ローゼズでの作詞作曲を担当した曲の代表作
アクセルはバンドの中心的な作詞作曲家として知られ、代表作には「Sweet Child O' Mine」、「November Rain」、「Welcome to the Jungle」があります。
ガンズ・アンド・ローゼズの楽曲の作詞作曲を担当した比率
アクセル・ローズはガンズ・アンド・ローゼズの楽曲の多くで作詞作曲に携わり、特に歌詞の面で大きな影響を与えました。全体の約70%の曲に彼が関わっています。
ソロ名義での活動について
ソロ活動は少ないが、2016年にAC/DCのツアーにゲストボーカルとして参加し話題を呼んだ。他のアーティストとのコラボレーションや特別出演などもちょくちょく行っています。
家族について
プライベートな情報はあまり公表していませんが、彼の家族関係は複雑で、過去のインタビューでも幼少期の困難な経験について語っています。モデルのエリン・エヴァリーとの結婚と離婚が有名。
その他、逸話や伝説など
エイゼルはその気性の荒さとステージでのパフォーマンスで知られており、多くの伝説的な(よからぬことが目立つ)エピソードがあります。遅刻癖やライブ中断など、彼の予測不可能な行動はしばしばニュースになりました。また、4オクターブを超える超人的ハイトーン声域を持つと言われている。
スラッシュ(Slash) - ギター
生年月日と年齢
1965年7月23日生まれ、現在58歳。デビュー当時は22歳だった。
生い立ち:幼少期〜若い頃
スラッシュ、本名ソール(サウル)・ハドソンはイギリスで生まれ、5歳でロサンゼルスに移住→その後ロサンゼルスで育ちました。父はアーティスト、母はファッションデザイナーという芸術的な家庭環境で育ち、11歳でギターを始めすぐに才能を発揮。
ガンズ・アンド・ローゼズでの作詞作曲を担当した曲の代表作
スラッシュのギターリフはガンズ・アンド・ローゼズのサウンドの核であり、代表作には「Sweet Child O' Mine」、「Paradise City」、「Nightrain」があります。
ガンズ・アンド・ローゼズの楽曲の作詞作曲を担当した比率
スラッシュは主にギターリフとメロディラインに関わっており、全体の約40〜50%の楽曲で重要な役割を果たしています。
ソロ名義での活動について
スラッシュはソロ名義でも活発に活動しており、「Slash's Snakepit」や「Velvet Revolver」といったバンドを結成し、成功を収めています。また、ソロアルバムも複数リリースしています。
家族について
モデルのパーラ・ハドソンと1992年に結婚し、二人の息子をもうけたが2014年に離婚。2018年に再婚。彼の家族生活については比較的オープンで、インタビューでも触れられることが多いです。
その他、逸話や伝説など
スラッシュはその見た目とライフスタイルでロックの象徴となっており、多くの逸話があります。特に彼の帽子とサングラスはトレードマークであり、今ではロックギタリストを象徴するほどに(LINEで「ギタリスト」と打つとスラッシュの絵文字が出る!笑)
ダフ・マッケイガン(Duff McKagan) - ベース
生年月日と年齢
1964年2月5日生まれ、現在60歳。デビュー当時は23歳だった。
生い立ち:幼少期〜若い頃
ワシントン州シアトルで生まれ育つ。10代の頃からパンクロックシーンで活動し、様々なバンドを経験。ベース以外にもドラムやギターもこなす多才な音楽家。
ガンズ・アンド・ローゼズでの作詞作曲を担当した曲の代表作
ダフは「It's So Easy」や「So Fine」などの楽曲で作詞作曲に貢献しています。多くの曲でコーラスも務めた。
ガンズ・アンド・ローゼズの楽曲の作詞作曲を担当した比率
ダフは全体の約20%の楽曲で作詞作曲に関わっており、特にリズムセクションにおいて重要な役割を担っています。
ソロ名義での活動について
ダフはソロアルバムをリリースしており、また「Loaded」「Velvet Revolver」というバンドでも活動しています。彼のソロ活動は多岐にわたり、著書も出版して多才なアーティストとして知られています。
家族について
スーザン・ホームズと1999年に結婚し、二人の娘がいる。家族生活については比較的プライベートを保っていますが、家族との時間を大切にしていることが知られています。
その他、逸話や伝説など
1994年に膵臓が破裂し、死の淵をさまよった経験がある。この経験後、健康的なライフスタイルに転向し、財務管理のスキルを磨いて大学で会計学の学位を取得した。昔の無茶を取り戻すように急に極端な健康志向になるパターン!
イジー・ストラドリン(Izzy Stradlin) - リズムギター
生年月日と年齢
1962年4月8日生まれ、現在62歳。デビュー当時は25歳だった。
生い立ち:幼少期〜若い頃
イジー、本名ジェフリー・ディーン・イーズベルはインディアナ州ラフィエットでアクスル・ローズと同郷。幼少期からの友人で、共に音楽活動を始める。10代後半でロサンゼルスに移住し、ガンズ結成に至る。
ガンズ・アンド・ローゼズでの作詞作曲を担当した曲の代表作
イジーは「You Could Be Mine」「Mr. Brownstone」「Patience」「Double Talkin' Jive」「Pretty Tied Up」などの楽曲で作詞作曲に関わっています。
ガンズ・アンド・ローゼズの楽曲の作詞作曲を担当した比率
イジーはバンドの約30〜40%の楽曲に作詞作曲で関与している。
ソロ名義での活動について
ガンズ脱退後、ソロアーティストとして活動。複数のアルバムをリリースし、独自のサウンドを追求している。
家族について
プライバシーを重視しており、家族に関する情報はほとんど公開されていない。
その他、逸話や伝説など
バンド内で最も冷静で安定した性格とされ、「サイレント・メンバー」と呼ばれることも。1991年に薬物依存症の治療のためバンドを一時離脱し、その後1991年11月に正式に脱退。
スティーヴン・アドラー(Steven Adler) - ドラム
生年月日と年齢
1965年1月22日生まれ、現在59歳。デビュー当時は22歳だった。
生い立ち:幼少期〜若い頃
スティーヴンはオハイオ州クリーブランドで生まれ、ロサンゼルスで育ちました。若い頃からドラムに興味を持ち、地元のバンドで活動をスタート。10代の頃からスラッシュと親交があり、共にバンド活動を始める。
ガンズ・アンド・ローゼズでの作詞作曲を担当した曲の代表作
スティーヴンは「Sweet Child O' Mine」などのヒット曲でドラムを担当しましたが、作詞作曲にはあまり関与していません。
ガンズ・アンド・ローゼズの楽曲の作詞作曲を担当した比率
スティーヴンは作詞作曲にはほとんど関わっていません。
ソロ名義での活動について
ガンズ脱退後、Adler's AppetiteやAdlerなどのバンドを結成。自伝「My Appetite for Destruction: Sex, and Drugs, and Guns N' Roses」を出版。
家族について
スティーヴンの家族生活についてはあまり公表されていませんが、2002年にキャロリン・シルバーと結婚。健康回復に重点を置いていることが知られています。
その他、逸話や伝説など
スティーヴンは薬物依存の問題で1990年にバンドを解雇される。その後、リハビリと音楽活動を続け、2012年にはロックの殿堂入りの際にガンズと再共演を果たした。ガンズのグルーヴィーなサウンドを支えた重要なメンバーとして評価されている。
LAきっての不良バンド、ガンズ・アンド・ローゼズの歴史
どのように結成されたか?
ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses)は、1985年にロサンゼルスのサンセット・ストリップで結成されました。
バンドは、ハリウッド・ローズ(Hollywood Rose)のアクセル・ローズ(Axl Rose)とイジー・ストラドリン(Izzy Stradlin)、およびL.A.ガンズ(L.A. Guns)のトレイシー・ガンズ(Tracii Guns)らによって誕生!
※バンド名は、アクセルとイジーの旧バンド名を組み合わせたもの
しかし、最終的なラインナップは、アクセル・ローズ(ボーカル)、スラッシュ(Slash、リードギター)、イジー・ストラドリン(リズムギター)、ダフ・マッケイガン(Duff McKagan、ベース)、スティーヴン・アドラー(Steven Adler、ドラム)で固まりました 。
今でもガンズといえばこのデビューメンバーのイメージを持つファンが大多数です。
バンドが世界的な成功を収めるまでの経緯
1987年にリリースされたデビューアルバム『Appetite for Destruction』は、当初は注目されませんでしたが、「Welcome to the Jungle」のミュージックビデオが話題となり、一気に人気が爆発!
このアルバムには「Sweet Child O' Mine」や「Paradise City」などのヒット曲やガンズの名曲が収録されており、最終的には全世界で約3000万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
その後、1988年の『G N' R Lies』、1991年の『Use Your Illusion I & II』でさらに成功を収めたことで、ガンズは80年代後半から90年代初頭を代表するロックバンドの地位を確立した。
トータルセールス、受賞歴、その他
ガンズ・アンド・ローゼズは、これまでに1億枚以上のアルバムを販売しています。
デビューアルバムで彼らの最高傑作としても名高い『Appetite for Destruction』は、アメリカ国内だけで1800万枚を売り上げ、同国で最も売れたデビューアルバムとなりました。彼らはまた、グラミー賞には複数回ノミネートされ、1993年に「November Rain」で最優秀ハードロック・パフォーマンス賞を受賞。
MTVビデオ・ミュージック・アワードやアメリカン・ミュージック・アワードでも複数の賞を獲得しており、2012年には念願のロックの殿堂入りを果たした。
ガンズの音楽性
ガンズ・アンド・ローゼズの音楽は、正統派のハードロック、ヘビーメタル、パンクロックの要素を融合させた独特のスタイルです。ところどころクラシカルな様式美を感じるアプローチもありますね。
「革ジャンに身を包んだワル」らしいエネルギッシュで荒々しいサウンドと、アクセル・ローズの絞り上げるようなハイトーンのボーカルが特徴で、スラッシュの古典的なブルースを軸に繰り出されるスリリングなタイム感、渦を巻くようなギターリフとソロもガンズの音楽の重要な要素となっています 。
また、歌詞は社会批判や個人的な経験を赤裸々に綴ったものが多く、その過激さでも注目を集めました。
伝説・事件などのエピソード
ガンズ・アンド・ローゼズは、その音楽だけでなく、多くの伝説や事件でも知られています。アクセルの気性の荒さとライブの遅刻癖は有名で、多くのコンサートが中断されたりキャンセルされたりしました。
また、ドラッグやアルコール問題もメンバーの間で頻繁に起きており、特にスティーヴン・アドラーはその影響でバンドを解雇されました 。1991年のセントルイス公演での乱闘騒ぎや、1992年のモントリオール公演での暴動なども、彼らの伝説的なエピソードの一部です。
ガンズ・アンド・ローゼズの歴史は、音楽業界における伝説的な成功と、根っからの不良バンドらしい(?)センセーショナルで深刻な問題と困難を乗り越えたドラマに満ちています。2016年には、オリジナルメンバーのスラッシュとダフが約20年ぶりに復帰し、大きな話題となり、その影響力は今なお世界中のファンに愛され続けています。
メンバー脱退と再加入の歴史
1985-1990: 初期の変遷
1985年、バンド結成時にトレイシー・ガンズ(ギター)、ロブ・ガードナー(ドラムス)、オレ・ベイチ(ベース)が短期間在籍するも脱退。同年中にスラッシュ、スティーヴン・アドラー、ダフ・マッケイガンが加入し、クラシックラインナップが完成。
1990-1991: スティーヴン・アドラーの脱退
1990年、薬物問題によりスティーヴン・アドラーが解雇。マット・ソーラムが新ドラマーとして加入。
1991: イジー・ストラドリンの脱退
1991年11月、イジー・ストラドリンが脱退。ギルビー・クラークが代替ギタリストとして加入。
1994-1998: クラシックラインナップの崩壊
1994年、ギルビー・クラークが脱退し、ポール・トバイアスが加入。1996年にスラッシュが脱退、1997年にマット・ソーラムが脱退。1998年にはダフ・マッケイガンも脱退。
1997-2008: 新メンバーの加入と離脱
この期間、ロビン・フィンク(ギター)、ジョシュ・フリース(ドラムス)、トミー・スティンソン(ベース)、クリス・ピットマン(キーボード)、バケットヘッド(ギター)、ブライアン・マンティア(ドラムス)、ロン・サール(ギター)などが加入。ロビン・フィンクは2回の在籍期間を経験。
2016: クラシックメンバーの再結成
2016年、スラッシュとダフ・マッケイガンが約20年ぶりにバンドに復帰。同時にトミー・スティンソンとクリス・ピットマンが脱退。
現在のメンバー
アクセル・ローズ(ボーカル、1985〜)、スラッシュ(リードギター、1985〜96, 2016〜)、ダフ・マッケイガン(ベース、1985〜98, 2016〜)、ディジー・リード(キーボード、1990〜)、リチャード・フォータス(サイドギター、2002〜)、フランク・フェラー(ドラムス、2006〜)、メリッサ・リーズ(キーボード等、2016〜)で構成されており、現メンバーは安定している。
ガンズ・アンド・ローゼズの音楽的遺産と現代への影響
ガンズ・アンド・ローゼズが影響を受けたアーティスト
ガンズ・アンド・ローゼズの音楽は、多様なアーティストからの影響を受けて形成されており、そのDNAがガンズの楽曲に滲み出ていることがわかる。
- エアロスミス:特にスティーヴン・タイラーの歌唱スタイルがアクスル・ローズに大きな影響を与えた。
- ローリング・ストーンズ:キース・リチャーズのギタープレイはスラッシュの憧れの的だった。
- レッド・ツェッペリン:壮大なサウンドスケープと複雑な楽曲構成に影響を受けている。
- クイーン:多層的なヴォーカルアレンジやオペラ的な楽曲展開に影響が見られる。
- セックス・ピストルズ:パンクロックの反骨精神と尋常じゃないエネルギーを取り入れている。
- ニューヨーク・ドールズ:グラムロックの要素とストリートワイズな姿勢に影響を受けた。
秘話:アクセル・ローズは、エルトン・ジョンの大ファンであり、「November Rain」のピアノパートは彼への敬意を込めて書かれたと言われている。実際、エルトン・ジョンは後に「November Rain」のミュージックビデオに出演している。
ガンズ・アンド・ローゼズに影響を受けたアーティスト
ガンズ・アンド・ローゼズの影響は、後続の多くのロックバンドやアーティストに及んでいる。
- ストーン・テンプル・パイロッツ:90年代のグランジシーンで活躍したが、初期のサウンドにガンズの影響が強く見られる。
- バックチェリー:フロントマンのジョシュ・トッドは、アクスル・ローズに影響を受けたボーカリストとして知られている。
- ヴェルヴェット・リヴォルヴァー:元ガンズメンバーが結成したバンドで、ガンズのDNAを継承している。
- モンスターマグネット:ヘヴィロックの要素とガンズのグルーヴ感を融合させている。
- ザ・ストロークス:2000年代のロックリバイバルムーブメントの中心的存在だが、彼らもガンズの影響を認めている。
- エアボーン:オーストラリアのハードロックバンドで、ガンズの影響を強く受けたサウンドで知られる。
秘話:メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドは、「Sweet Child O' Mine」のリフを聞いた時、その素晴らしさに嫉妬したと語っている。また、ガンズの成功後、多くのレコード会社が「次のガンズ・アンド・ローゼズ」を探し求め、90年代初頭のロックシーン自体に年単位で大きな影響を与えたことは間違いない。
Guns N' Roses 解説まとめ:バンド成功の光と影
ということで、ロックンロールの歴史に燦然と輝く存在、ガンズ・アンド・ローゼズの軌跡をざっと振り返ってみた。
スキャンダラスな私生活、度重なるメンバーの離合集散、そして何より圧倒的な音楽性。彼らは、まさにロックの光と影を体現していたと言えるだろう。
アクセル・ローズの野性的なシャウトからスラッシュの鬼気迫るギターリフまで、ガンズの音楽は今なお多くの人々の心を掴んで離さない。彼らの楽曲を聴けば、誰もが一瞬でパラダイス・シティに連れて行ってもらえる。
ドラッグ、遅刻、暴動。様々な問題を抱えながらも、彼らは常に最高のパフォーマンスを追求し続けた。そう、まさに「Rock N' Roll Ain't Easy」ということだろう。でも、そんな苦労も含めて、全てがガンズ・アンド・ローゼズという伝説を作り上げたのだと今となっては思う。
さあ、小難しいウンチクは抜きにして今すぐガンズの曲をかけて、忘れかけたロック魂に火をつけようじゃないか!