一日の扉を開く朝の時間。目覚めとともに聞こえてくる鳥のさえずり、窓から差し込む柔らかな陽光、そして新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む瞬間。そんな特別な時間を、音楽とともに過ごしてみませんか？
朝に響く音楽は、私たちの一日の基調を決める重要な要素です。アップテンポな楽曲で活力をチャージしたり、ゆったりとしたメロディで心を整えたり。コーヒーを淹れながら、シャワーを浴びながら、通勤電車の中で。それぞれのシーンに寄り添う音楽が、あなたの朝をより豊かなものにしてくれるはずです♪
今回は、定番の名曲から最新のトレンド楽曲まで、様々なジャンルから厳選した21曲をご紹介します。どの曲も、朝という特別な時間に彩りを添えてくれる魔法を持っています。このプレイリストが、あなたの素晴らしい一日のスタートを切る手助けとなれば幸いです。
有名な定番曲で迎える爽快モーニング
朝の定番として愛され続ける名曲たちが、あなたの一日を力強くスタートさせてくれます。時代を超えて親しまれる理由がある、珠玉の4曲をお届けします。
Here Comes The Sun - The Beatles
1969年のアルバム「Abbey Road」に収録されたこの名曲は、George Harrisonが作詞作曲を手がけた代表作です。
厳しい冬を乗り越えた後の春の訪れをイメージして書かれたこの楽曲は、シンプルながらも希望に満ちたメロディが印象的。レコーディング時には当時最新のMoog synthesizerが使用され、その温かなサウンドが朝の陽光を見事に表現しています。
発売から50年以上を経た今でも、世界中のラジオ局で朝の番組の定番として愛用され続けています。
Good Morning - Kanye West
2007年のアルバム「Graduation」からのこの楽曲は、Elton Johnの「Someone Saved My Life Tonight」をサンプリングした話題作。
Kanye Westが自身の成功への道のりを朝の始まりになぞらえて表現したこの曲は、ビルボードHot 100で23位を記録。特徴的なオートチューンボーカルと、クラシカルなピアノサンプルが見事に融合し、現代的でありながらノスタルジックな朝の雰囲気を演出しています。
世界各地のイベントでも使用され、エネルギッシュな朝を演出する楽曲として定着しています。
Walking On Sunshine - Katrina & The Waves
1983年にリリースされ、1985年に大ヒットを記録したこの楽曲は、朝の定番中の定番！
Katrina Leskanichの力強いボーカルと、明るいホーンセクションが生み出す爽快感は、どんな朝でも気分を上げてくれます。英国チャートで8位、米国でも9位を記録し、映画やCMで数え切れないほど使用されています。実は、この曲のレコーディングは朝の4時に行われたという逸話も残っており、まさに朝のために生まれた楽曲と言えるでしょう。
Mr. Blue Sky - Electric Light Orchestra
1977年のアルバム「Out of the Blue」からの名曲は、Jeff Lynneがスイスで長期間天候に恵まれなかった後、ついに見えた青空にインスピレーションを得て制作しました。
オーケストラとロックが見事に融合したサウンドは、朝の空の美しさを音で表現したかのよう。UK Singles Chartで6位を記録し、近年では映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」での使用により、新たな世代にもその魅力が伝わっています。
おしゃれなカフェ風サウンドで始まる朝
洗練されたサウンドが、まるでお気に入りのカフェにいるような特別な朝時間を演出します。コーヒーの香りと共に楽しみたい、上質な5曲をセレクトしました。
Sunday Morning - Maroon 5
マルーン5の2002年のデビューアルバム「Songs About Jane」に収録されたこの楽曲は、Adam Levineの柔らかなファルセットボイスが印象的。
日曜の朝のゆったりとした時間を歌ったこの曲は、ビルボードHot 100で31位を記録。シンプルなギターストロークと、ジャズの影響を受けたコード進行が、大人の朝時間にぴったりの洗練された雰囲気を作り出しています。カフェのプレイリストでも定番となっており、多くのコーヒー愛好家から支持されています。
Put Your Records On - Corinne Bailey Rae
2006年にリリースされたこのデビューシングルは、UK Singles Chartで2位、グラミー賞3部門にノミネートされた話題作。Corinne Bailey Raeの温かみのあるボーカルとアコースティックなサウンドが織りなす心地よいグルーヴは、朝のリラックスタイムに最適。
特に「Three little birds, sat on my window」という歌詞は、Bob Marleyの名曲へのオマージュとしても知られ、音楽好きの間で話題となりました。
Banana Pancakes - Jack Johnson
2005年のアルバム「In Between Dreams」からのこの楽曲は、Jack Johnsonらしいレイドバックしたサウンドが魅力。
雨の日曜日にバナナパンケーキを作りながら過ごす穏やかな朝を歌ったこの曲は、ビルボードHot 100で37位を記録。ハワイで録音されたこの楽曲からは、南国の朝の空気感が伝わってきます。実際に多くのカフェでバナナパンケーキのメニューと共にプレイされており、朝食文化との結びつきも話題になっています。
Dreams - Fleetwood Mac
1977年の名盤「Rumours」に収録されたこの楽曲は、Stevie Nicksが書き上げた代表作。
バンド内の複雑な人間関係を背景に生まれた楽曲ですが、その美しいメロディと神秘的な歌詞は、朝の静寂に不思議な魅力を添えてくれます。ビルボードHot 100で1位を記録し、近年TikTokで再ブレイクしたことで、新しい世代にもその魅力が再発見されています。
Coffee - Beabadoobee
2020年にリリースされたこの楽曲は、フィリピン系イギリス人アーティストBeabadoobeeの代表作。
90年代オルタナティブロックの影響を受けたサウンドでありながら、現代的な洗練されたプロダクションが印象的。コーヒーをテーマにしたこの曲は、朝のカフェタイムにぴったりの楽曲として、Gen Zを中心に大きな支持を集めています。TikTokでも話題となり、世界中のカフェプレイリストに組み込まれています。
普通な感じというか、ヘタウマな感じが、どことなくキャロル・キングに近い印象もあり。
テンション上がる朝のエナジーチャージソング
一日を元気いっぱいに始めたい時に聴きたい、パワフルな楽曲たちをセレクト。これらの楽曲が、あなたの朝に活力を注いでくれます。
Uptown Funk - Mark Ronson ft. Bruno Mars
2014年にリリースされたこの楽曲は、世界14カ国で1位を記録した大ヒット作。ファンクとヒップホップを見事に融合させたサウンドは、朝から夜まで、いつ聞いても気分を上げてくれます。
Bruno Marsのエネルギッシュなボーカルと、Mark Ronsonのプロデュースが生み出すグルーヴは、朝のワークアウトやジョギングにも最適。グラミー賞でも複数部門を受賞し、現代ポップスの金字塔として語り継がれています。
Can't Stop the Feeling! - Justin Timberlake
2016年の映画「トロールズ」のために書き下ろされたこの楽曲は、ビルボードHot 100で1位を獲得。
Justin Timberlakeが「幸せになれる曲を作りたい」という想いで制作したこの楽曲は、そのタイトル通り止まらない楽しさに溢れています。ディスコとファンクの要素を取り入れたダンサブルなビートは、朝のテンションを一気に引き上げてくれます。
世界中のダンスクラスやフィットネスジムでも愛用されており、まさに朝のエネルギーチャージに最適な楽曲です。
Shut Up and Dance - Walk the Moon
2014年にリリースされたこの楽曲は、80年代ニューウェーブの影響を受けた現代ポップロックの傑作。
ビルボードHot 100で4位を記録し、バンドの代表作となりました。シンセサイザーの印象的なリフとギターカッティング、キャッチーなメロディが朝から踊り出したくなるような楽しさを演出。実際のライブでも観客が総立ちになる定番曲として知られ、朝のプレイリストに加えることで一日をポジティブに始められます。
Thunder - Imagine Dragons
2017年のアルバム「Evolve」からのこのシングルは、世界22カ国でトップ10入りを果たした大ヒット作。
Dan Reynoldsの力強いボーカルと、印象的な雷系の効果音が生み出すダイナミックなサウンドは、朝の静寂を破って一日を力強くスタートさせてくれます。EDMとロックを融合させた現代的なアプローチは、若い世代を中心に大きな支持を集めています。
1日の始まりに聴きたい心温まるメロディ
新しい一日への期待と希望を込めて、心に響く美しいメロディをお届けします。穏やかでありながら、確実に心を温めてくれる4曲をセレクトしました。
Perfect Day - Lou Reed
1972年のアルバム「Transformer」に収録されたこの名曲は、シンプルながらも深い感動を与えてくれます。
Lou Reedの落ち着いたボーカルと、美しいストリングスアレンジが織りなす世界観は、朝の静かな時間にぴったり。1997年にBBCのチャリティー企画で様々なアーティストがカバーしたバージョンも話題となり、その普遍的な魅力が再確認されました。一日の始まりに、人生の美しさを再認識させてくれる特別な楽曲です。
Three Little Birds - Bob Marley & The Wailers
1977年のアルバム「Exodus」からのこの楽曲は、「Don't worry about a thing」という心温まるメッセージで世界中の人々を勇気づけています。
Bob Marleyが自宅の窓辺に毎朝やってくる3羽の小鳥からインスピレーションを得たというエピソードも有名。レゲエの心地よいリズムと、希望に満ちた歌詞は、どんな朝でも心を軽やかにしてくれます。現在でも世界中のラジオ局で朝の定番曲として愛され続けています。
Here I Am - Bryan Adams
1991年の映画「Robin Hood: Prince of Thieves」のサウンドトラックに収録されたこの楽曲は、Bryan Adamsの代表的なバラードの一つ。
力強くも温かみのあるボーカルと、美しいメロディラインが、新しい一日への決意を歌った歌詞と見事にマッチしています。カナダのチャートでは1位を記録し、世界中で愛され続けている名曲です。
A Thousand Years - Christina Perri
2011年の映画「Twilight Saga: Breaking Dawn」のために書き下ろされたこの楽曲は、永遠の愛をテーマにした美しいバラード。
Christina Perriの透明感のあるボーカルと、ピアノとストリングスが織りなす繊細なアレンジは、朝の穏やかな時間にぴったり。ビルボードHot 100で31位を記録し、結婚式の定番曲としても愛されています。一日の始まりに愛する人への気持ちを新たにする、特別な楽曲です。
とにかく美しい...美しすぎる！！
ゆったりとした休日の朝にぴったりなスローテンポソング
週末の朝、時間に追われることなく過ごすひとときに寄り添う、ゆったりとしたテンポの楽曲をお届けします。心地よいリズムが、贅沢な朝の時間を演出してくれます。
The Night We Met - Lord Huron
2015年にリリースされたこのインディーフォーク楽曲は、Netflix映画「13 Reasons Why」で使用されたことで世界的な注目を集めました。
アルペジオを活かしたギターの優しい音色と、nostalgicな歌詞が織りなす世界観は、休日の朝のコーヒータイムにぴったり。Lord Huronの繊細なボーカルが、ゆったりとした時間の流れを見事に表現しています。ストリーミングサービスでは10億回以上の再生を記録し、現代のフォークミュージックの代表作となっています。
Vienna - Billy Joel
1977年のアルバム「The Stranger」に収録されたこの楽曲は、人生を急がずに歩むことの大切さを歌った名曲。Billy Joelが父親とのウィーン旅行で感じた、ヨーロッパの人々のゆったりとした生活リズムからインスピレーションを得て作られました。
美しいピアノの旋律と、人生哲学を込めた歌詞は、休日の朝に人生を見つめ直すひとときを与えてくれます。現在でもTikTokなどで若い世代に再発見され、世代を超えた魅力を放っています。
Mad World - Gary Jules
2001年にリリースされたTears For Fearsの名曲のカバーバージョンは、映画「Donnie Darko」で使用されたことで大きな話題となりました。
オリジナルのニューウェーブサウンドを、ピアノとストリングスを中心としたメランコリックなアレンジに変更。Gary Julesの静謐なボーカルが、休日の朝の内省的な時間にぴったりの雰囲気を作り出しています。UK Singles Chartでは1位を記録し、カバー曲としては異例の大ヒットとなりました。
Holocene - Bon Iver
2011年のアルバム「Bon Iver, Bon Iver」からのこの楽曲は、現代インディーフォークの金字塔として知られています。
Justin Vernonの独特なファルセットボーカルと、実験的でありながら美しいサウンドプロダクションは、休日の朝の静寂に不思議な安らぎを与えてくれます。グラミー賞でも高い評価を受け、現代音楽シーンに大きな影響を与えた作品として語り継がれています。自然の美しさと人間の小ささを歌ったこの楽曲は、朝の瞑想時間にも最適です。
Slow Hands - Niall Horan
2017年にソロアーティストとしてリリースしたこの楽曲は、元One Directionメンバーの新たな魅力を示した代表作。
アコースティックギターを中心とした温かみのあるサウンドと、Niall Horanの成熟したボーカルが、大人の休日の朝にぴったりの雰囲気を演出。ビルボードHot 100で84位を記録し、ソロアーティストとしての地位を確立した重要な楽曲となっています。
朝にオススメの洋楽：まとめ
朝という特別な時間は、私たちにとって一日の中でも最も可能性に満ちた瞬間です。目覚めとともに感じる新鮮な空気、窓から差し込む柔らかな光、そして心地よい静寂。そんな朝の魔法的な雰囲気を、音楽はより一層豊かなものにしてくれます。
The BeatlesやBilly Joelといった時代を超えた名曲から、Beabadoobeeや Lord Huronなどの現代アーティストまで、それぞれの楽曲が持つ独特の魅力は、朝という時間に異なる彩りを添えてくれます。エネルギッシュにスタートを切りたい朝には、Bruno MarsやImagine Dragonsの楽曲が活力を与え、ゆったりと過ごしたい休日の朝には、Gary JulesやBon Iverの楽曲が心の平安をもたらしてくれます。
音楽には、時間や場所を超えて私たちの感情に寄り添う不思議な力があります。朝のコーヒーを淹れながら、シャワーを浴びながら、通勤の途中で。それぞれのシーンで聞こえてくるメロディが、あなたの一日を特別なものに変えてくれるでしょう。
この21曲のプレイリストが、あなたの朝時間をより充実したものにし、素晴らしい一日の始まりを彩る音楽のお供となれば幸いです。音楽と共に迎える朝が、あなたにとって毎日の小さな幸せとなりますように。