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ロック

オススメは?エルヴィス・プレスリーの名盤TOP5と初心者向けベストアルバム

「名盤TOP5・ベスト盤 Elvis Presley 初心者必聴」と記載したアイキャッチ

「音楽が死んでいた1954年のある夏の日、18歳の青年がマイクの前に立った」

その瞬間から、アメリカの音楽史は、そして世界の文化は永遠に変わってしまいました。エルヴィス・プレスリー――カントリー、ブルース、ゴスペルを融合させた革新的なサウンドで、ロックンロールという新しい音楽ジャンルを創り出した伝説の男

彼の23年間の音楽キャリアで生み出された600曲以上の楽曲と、24枚のスタジオアルバム。その中から、音楽史に永遠に刻まれる名盤と、初心者にお勧めのベストアルバムを厳選してご紹介します。

"キング・オブ・ロックンロール"の魔法に、あなたも今日から触れてみませんか。

エルヴィス・プレスリーの名盤TOP5

Elvis Presley (1956) - ロックンロール誕生の決定的瞬間

デビューアルバムにして、音楽史上最も重要な1枚。

「Blue Suede Shoes」「Mystery Train」「Heartbreak Hotel」など、カントリー、ブルース、ポップスの境界線を一瞬で消し去った革命的な楽曲を収録。

スコッティ・ムーアのギターとビル・ブラックのベースとともに作り上げた「サン・サウンド」は、まさに現代ロックの出発点となりました。プロデューサーのサム・フィリップスは「これは音楽の歴史が変わる瞬間だった」と振り返り、実際、このアルバムは10週連続全米1位を記録。Rolling Stone誌の「史上最も偉大なデビューアルバム」に選出されています。

From Elvis in Memphis (1969) - 復活の王が見せた円熟の美学

8年間のハリウッド映画出演を経て、本格的な音楽活動に復帰したエルヴィスの傑作。

「Suspicious Minds」「In the Ghetto」「Kentucky Rain」など、ソウルフルで深みのある楽曲が並び、彼のボーカルの成熟ぶりを見せつけました。チップス・モマンによるプロデュースの下、メンフィス・サウンドの真髄を追求。

この時期のエルヴィスは、若い頃の勢いだけでなく、人生経験に裏打ちされた表現力を身につけていました。批評家たちも「真のアーティストとしてのエルヴィスが帰ってきた」と絶賛し、グラミー賞にもノミネートされました。

Elvis Is Back! (1960) - 兵役復帰後の圧倒的な存在感

2年間の兵役を終えて帰国したエルヴィスが、その健在ぶりを世界に証明した記念碑的作品。

「It's Now or Never」「Are You Lonesome Tonight?」といったバラードから、「Such a Night」のようなロックナンバーまで、幅広いレパートリーで成熟した歌唱力を披露。

特に、テノール歌手マリオ・ランツァからの影響を受けた歌唱スタイルは、エルヴィスの音楽的な幅の広さを物語っています。全米2位のヒットを記録し、エルヴィスの「第二章」の幕開けを告げる重要な作品となりました。

Sun Sessions (1976) - 若きキングの原点回帰

1954年から1955年にかけて、サン・レコードで録音された貴重な音源を集めたコンピレーション。

「That's All Right」「Good Rockin' Tonight」「Baby Let's Play House」など、ロックンロール黎明期の生々しいエネルギーが詰まっています。

18歳から20歳という若さで、すでに完成されたアーティストとしての才能を発揮していたエルヴィスの姿が克明に記録されています。音楽評論家のピーター・ガーランドは「ここには、アメリカ音楽の全てが凝縮されている」と評し、現在もロック・ミュージシャンたちの教本として愛され続けています。

Elvis (NBC TV Special) (1968) - 伝説のカムバック・スペシャル

テレビ特番として制作されたライブアルバムで、エルヴィスの復活を決定づけた歴史的な作品。

黒革のスーツに身を包み、アコースティックギター1本で歌った「Heartbreak Hotel」「Love Me Tender」「That's All Right」は、多くのファンの心を震わせました。

8年ぶりのライブパフォーマンスで見せた、円熟した歌唱力と変わらぬカリスマ性は、「キングの帰還」として世界中で話題となりました。この特番の視聴率は42%を記録し、エルヴィスの人気が健在であることを証明しました。

これらの名盤は、エルヴィスの多面的な才能と、ロックンロールの進化を物語る貴重な記録として、今なお音楽史に燦然と輝いています。

初心者向けベストアルバム

Elvis: 30 #1 Hits (2002) - 頂点を極めた30の輝き

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全米チャート1位を獲得した30曲を収録した究極のベストアルバム

「It's Now or Never」「Can't Help Falling in Love」「Burning Love」「Suspicious Minds」など、誰もが知るエルヴィスの代表曲が年代順に並んでいます。

1950年代の若々しいロックンロールから、1970年代の円熟したバラードまで、エルヴィスの全キャリアを1枚で体験できる完璧な入門盤。デジタルリマスタリングにより、オリジナル音源の迫力と美しさが蘇っています。発売から20年以上経った今も、世界中でエルヴィス入門の定番として愛され続けています。

The Essential Elvis Presley (2007) - 必聴楽曲を網羅した決定版

2枚組38曲で構成された、エルヴィスの音楽的遺産を包括的に紹介するベストアルバム。
初期のサン・レコード時代から最晩年まで、各時代の代表曲をバランス良く収録

「Hound Dog」「Jailhouse Rock」といったロックナンバーから、「Love Me Tender」「Can't Help Falling in Love」といったバラードまで、エルヴィスの多彩な魅力を存分に味わえます。ファンたちも「エルヴィス初心者にとって理想的な構成」と絶賛し、現在でも入門盤として高く評価されています。

初心者向けエルヴィス・プレスリー入門

エルヴィス・プレスリーの魅力とは?

「音楽は世界共通の言語だが、エルヴィスはその言語を発明した男だった」。U2のボノのこの言葉が示すように、エルヴィスの魅力は他のどのアーティストとも違った輝きを放っている。

彼の真の革新性は、それまで別々に存在していた音楽ジャンルの壁を、一瞬で打ち破ったことにあります。黒人音楽のブルースとリズム&ブルース、白人音楽のカントリーとポップス、そして教会で培われたゴスペル―これらの要素を自然に融合させ、全く新しい音楽言語を創造しました。

そして彼のパフォーマンスからも「King」たる所以を感じずにはいられません。腰を振る官能的な動きは当時としては革命的で、保守的な社会に大きな衝撃を与えました。しかし、それは単なるショーマンシップではなく、音楽に込められた情熱の自然な表現だったのです。テネシー州知事は「エルヴィスは南部の誇り」と讃え、一方で宗教団体からは「道徳的堕落の象徴」として批判されました。

エルヴィス・プレスリーのアルバムの選び方

エルヴィスのアルバムを選ぶ際は、まず時代区分を理解することが重要です。

1950年代のサン・レコード時代(1954-1955)とRCAビクター初期(1956-1958)は、ロックンロールの誕生期。生のエネルギーと革新性を求める方におすすめです。

1960年代前半(1960-1968)のハリウッド時代は、映画のサウンドトラックが中心で、ポップス寄りの楽曲が多くなります。親しみやすいメロディを好む方に適しています。

1968年のカムバック・スペシャル以降(1969-1977)は、成熟したアーティストとしてのエルヴィスの姿が見られます。深みのある歌声と表現力を求める方におすすめです。

初心者の方は、『30 #1 Hits』や『The Essential Elvis Presley』といったベストアルバムから始め、気に入った楽曲の時代に対応するオリジナルアルバムに進むのが効果的です。

エルヴィス・プレスリーのアルバム売上とその影響

エルヴィスの商業的成功は音楽史上類を見ないものでした。世界累計売上は推定10億枚以上、アメリカ国内だけでも1億4,600万枚以上を記録しています。全米1位シングル18曲、全米1位アルバム10枚という記録は、現在でも多くのアーティストの目標となっています。

しかし、彼の真の影響力は数字を遥かに超えています。ビートルズボブ・ディランブルース・スプリングスティーンマイケル・ジャクソンなど、ジャンルを超えた無数のアーティストがエルヴィスからの影響を公言しています。

特に重要なのは、彼が音楽業界のビジネスモデルを変革したことです。アーティストの肖像権、マーチャンダイジング、ファンクラブ運営など、現代の音楽ビジネスの基礎の多くは、エルヴィスのマネージャーであったトム・パーカー大佐が確立したものです。

また、彼の成功は人種の壁を越えた初めての現象でもありました。黒人音楽をルーツとする音楽を白人が歌い、それが世界的なヒットとなったことで、音楽における人種的偏見を打破する先駆けとなったのです。

まとめ:初心者がエルヴィス聴くなら、この名盤とベスト盤から!

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「エルヴィスとの出会いは、アメリカン・ドリームとの出会いでもある」

テネシー州東部の貧しい家庭に生まれた少年が、たった一つの才能で世界を変えてしまった物語。それは、音楽の持つ無限の可能性を証明する、永遠の伝説です。

エルヴィスの音楽世界への第一歩として、まず『Elvis: 30 #1 Hits』をお勧めします。23年間のキャリアで生み出された頂点の30曲が、あなたを"キング・オブ・ロックンロール"の王国へと導いてくれるでしょう。次に、より深く知りたい方には『The Essential Elvis Presley』で、彼の音楽的な幅広さと進化を体感してください。

そして、エルヴィスの芸術的な到達点を味わいたい方のために、5枚の傑作アルバムが待っています。革命の始まり『Elvis Presley』、復活の証明『From Elvis in Memphis』、成熟の表現『Elvis Is Back!』、原点の記録『Sun Sessions』、そして伝説のパフォーマンス『NBC TV Special』。これらは単なる音楽作品ではなく、20世紀アメリカ文化の貴重な記録でもあるのです。

「音楽は感情の記憶だ。そして、エルヴィスの音楽は永遠の感情を記録している」。音楽評論家のロバート・クリストガウのこの言葉通り、エルヴィスの歌声は時代を超えて、今なお多くの人々の心を揺さぶり続けています。

さあ、あなたも今日から、この偉大なる音楽の冒険を始めてみませんか?50年代のメンフィスの小さなスタジオで起こった奇跡が、きっとあなたの人生にもロックンロールの扉を開いてくれるはずです!

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