アメリカン・ロックバンドの雄「ボン・ジョヴィ」
メインストリームでひときわ輝き続ける存在は、ロックの貴公子と呼ばれた若手時代を経て、いまやロックエンターテインメント界の重鎮としての貫禄さえ感じる境地に達している。
時代ごとに変化を恐れず、しかし一貫してメロディアスでストレートなロックンロール精神に溢れている彼らの名盤は、そのキャッチーで説得力たっぷりのフレーズや歌詞、着飾らないパフォーマンスが融合し、聞く者すべてを魅了します。
でも、どのアルバムから聴けばいいのか迷ってしまうこともありますよね...
今回は、そんな迷いを吹き飛ばすために、ボン・ジョヴィの名盤TOP5とオススメの初心者向けベストアルバムをご紹介します!
ロック好き人間なら老若男女を問わず、誰もが心酔するに違いないBON JOVI名盤の魅力をロックオン!
ボン・ジョヴィの名盤TOP5
ボン・ジョヴィの音楽キャリアには数多くの名盤が存在しますが、彼らのアルバムは、それぞれが異なる時代背景と音楽スタイルを反映しており、常にリスナーに新たな発見と感動をもたらしてくれます。
ここでは、特にオススメできるボン・ジョヴィの名盤TOP5をご紹介します。
Slippery When Wet - バンドのブレイクスルーアルバム!
1986年8月18日にリリースされた「Slippery When Wet」は、ボン・ジョヴィの3枚目のスタジオアルバムで、バンドの名を一躍世界に広めた歴史的な名盤です。
このアルバムは、全米アルバムチャートで8週間連続1位を獲得し、その影響力の大きさを一気に示しました。
収録曲は全10曲で、「Livin' on a Prayer」や「You Give Love a Bad Name」、「Wanted Dead or Alive」といったヒット曲が収録されています。
ボンジョヴィらしいキャッチーなメロディと力強い歌詞が融合し、80年代のロックシーンを席巻したこのアルバムは、今でも多くのファンに愛されています。
Slippery When Wet の特徴
These Days - 深みのある成熟したサウンド
1995年6月27日にリリースされた「These Days」は、ボン・ジョヴィの6枚目のスタジオアルバムで、バンドの新たな一面を見せる作品です。
このアルバムは、全英アルバムチャートで1位を獲得し、その評価の高さを証明しました。
収録曲は全14曲で、「This Ain't a Love Song」や「Hey God」、「These Days」などの人気曲が含まれています。
瑞々しいバラードから生々しさ100%のロックナンバーまで、多彩な楽曲が収録されており、内省的で重めの歌詞と深さのあるメロディが特徴的です。他のアルバムとは明らかに気色が違う大人の名盤!1枚で2枚分くらいの聴き応えがあります。
These Days の特徴
New Jersey - スタジアムロックの王者
1988年9月19日にリリースされた「New Jersey」は、ボン・ジョヴィの4枚目のスタジオアルバムで、「Slippery When Wet」に続く大ヒット作品です。
このアルバムは、全米アルバムチャートで4週間連続1位を獲得し、バンドのスタジアムロックの地位を確立しました。
収録曲は全12曲で、「Bad Medicine」や「Born to Be My Baby」、「I'll Be There for You」といった名曲が収められています。
ロックアンセムと感動的なバラード、そしてカントリー色が融合したこのアルバムチューンは、今でもライブでの盛り上がりが約束された一枚です。
New Jersey の特徴
Bounce - 新しい世代へのアピール
2002年10月8日にリリースされた「Bounce」は、ボン・ジョヴィの8枚目のスタジオアルバムで、よりモダンな(ヘヴィ系)ロックサウンドを追求した作品です。
このアルバムは、全米アルバムチャートで2位を獲得し、新しい世代のリスナーにもアピールしました。
収録曲は全12曲で、リードシングルの「Everyday」や「Misunderstood」、「Bounce」などが含まれています。
時代に合わせたサウンドメイクで、エネルギッシュで爽快な楽曲が詰まっています。
※ベースのミキシング処理も、ボンジョヴィ作品の中でズバ抜けてこのアルバムが良い音してます
Bounce の特徴
Forever - 未来への希望を歌う、ボンジョヴィの最新アルバム
2024年6月7日にリリースされた「Forever - フォーエバー」は、ボン・ジョヴィの最新アルバム。
パーカッショニストのエヴァレット・ブラッドリー、リズムギタリストのジョン・シャンクスを新たに正式メンバーとして迎え入れ、新生BON JOVIとしてわずか7週間で制作された超力作。
ビルボード200アルバム・チャートで初登場19位。
収録曲は全12曲で、「Living Proof」や「Hollow Man」、「Legendary」などのボンジョビ節たっぷりの楽曲を収録。
全盛期を彷彿させるロックナンバーから、味わい深いカントリータッチ曲、深みを増したラブソングなど幅広い音楽性を通して、ボンジョビの魅力を余すところなく体現化した「原点回帰」な名盤!
Forever の特徴
初心者向けベストアルバム
ボン・ジョヴィを初めて聴く方にとって、どのアルバムから手をつければいいのか悩むことも多いでしょう。
そこで、初心者におすすめのベストアルバムを紹介します。
迷ったときは、まずは以下のベスト盤を聴けば、ボン・ジョヴィの代表曲や名曲を一気に楽しむことができます。
クロス・ロード - 初期〜中期のヒット曲を凝縮!
「クロス・ロード」は、ボン・ジョヴィのベストアルバムとして、初期から中期のヒット曲を網羅した一枚です。
このアルバムには、「Livin' on a Prayer」や「Always」、「Bad Medicine」などの名曲が収録されており、ファンならずとも一度は聴いたことのある楽曲が満載です。ボン・ジョヴィの音楽の魅力を手軽に味わうことができる、初心者に最適なアルバムです。
グレイテスト・ヒッツ - デビューアルバム〜ザ・サークルまでの代表作を収録
「グレイテスト・ヒッツ」は、ボン・ジョヴィのキャリアを総括するベストアルバムで、デビューアルバムから「ザ・サークル」までの代表作を収録しています。
後期で人気の高い「It's My Life」や「Have a Nice Day」から、マニアからも評価の高い「Wanted Dead or Alive」まで幅広いヒット曲が含まれており、ボン・ジョヴィの多彩な音楽性を楽しむことができる一枚です。
アルティメット・コレクション - 新曲4トラックを含む豪華2枚組ベスト!
「アルティメット・コレクション」は、新曲4トラックを含む豪華2枚組のベストアルバム!
「What Do You Got?」や「No Apologies」、「This Is Love, This Is Life」など、新曲とヒット曲がバランスよく収録されています。
ボン・ジョヴィの多彩なサウンドの変革と歴史を堪能できる一枚で、ファン必携のベスト盤です。
初心者向けボン・ジョヴィ入門
ボン・ジョヴィの魅力とは?
ボン・ジョヴィの最大の魅力は、ストレートでパワフル、そしてリスナーを一瞬で虜にするメロディアスな楽曲にあります。
デビューした80年代の一時期は視覚的には“ロングヘアメタル”的だったが、ルーツミュージックに根ざした音楽性は他のHR/HM系バンドと比べて明らかに抜きん出ていました。(そのギャップが新鮮さと強烈な個性を生んだのです)
だからこそ、彼らと肩を並べていた同時期バンドたちの人気が去った後も、BON JOVIはデビューから40年もの間ずっと変わらず根強い人気を誇れたのだ。
ハードロックとポップスの絶妙な融合バランス、ジョン・ボン・ジョヴィのハスキーでセクシーな歌唱力、そしてリッチー・サンボラらとの共作を中心としたキャッチーな楽曲が多数ある点も人気の源泉だろう。
ボン・ジョヴィの音楽は、エネルギッシュなロックナンバーから心に響くバラードまで、人生や家族、友情といったテーマが多く描かれていますが、その魅力の本質は、時代ごとの世の中の肌触り感を見事に紡ぎ出し、今を生きるファンにリアルな共感を与える部分にあるのです。
ボン・ジョヴィのアルバムの選び方
初めてボン・ジョヴィを聴くなら、まずはベストアルバムから入るのがおすすめです。
代表曲を一通り聴いた後に、名盤TOP5を順番に聴いていくと、彼らの音楽の進化や多様性を感じることができます。
・パキッとしたソリッドなハードロックサウンドが好きならSlippery When Wet。
・詩的な味わい深さを追求するなら、These DaysやNew Jersey。
・重量感のあるパワーロックやフォーキーなサウンドがほしければ、BounceやForever。
という風に、自分の好みに合ったアルバムを選ぶことで、より一層彼らの音楽を楽しむことができるでしょう。
ボン・ジョヴィのアルバム売上とその影響
ボン・ジョヴィのアルバムは、世界中で1億数千万枚以上(デジタルダウンロードを含めると推定1億5000万枚以上)の総売上を記録しており、その影響力は計り知れません。
特に「Slippery When Wet」は、2800万枚を超える商業的成功により、80年代のロックシーンに大きな影響を与えました。
また、ベスト盤「Cross Road」も2100万枚を超えるセールスを記録し、名実ともにモンスターバンドとしての地位を確立しました。
まとめ
ボン・ジョヴィの名盤の数々は、2024年にリリースされたばかりの最新作「フォーエバー」を含め、今この瞬間も老若男女を問わずロックファンの心に燃え広がり続けている。
そして、筆者を含めファン歴が数十年というマニアックな熱狂的信者がいることも、彼らの人気が色褪せない特別な何かを物語っている。
ボン・ジョヴィの魅力は尽きることがない。いつの時代でも新鮮で、でも等しくロックンロール精神に溢れているフロントマン「ジョン」は60歳を超えているが、声帯の手術を受けてコンディションを整えなおし、まだまだこれからもロックし続ける気満々だ。
ボン・ジョヴィの名曲を紹介した記事や、BON JOVIの全アルバム解説も、合わせてご覧ください。