イーグルスといえば、時代を超えて愛され続けるカントリー音楽をルーツとしたウエストコーストロックの代表格バンド。
目まぐるしく時代が変わっても流行を追わず、自分たちのスタイルを貫く彼らの音楽はピースフルで愛に溢れた名曲の宝庫です。
今回は、そんなイーグルスの魅力を再発見するために、代表曲からバラード、ノレるロックナンバーまで、一気に聴き倒してみましょう。
聴き馴染みのある曲から、実は知られていない隠れた名曲まで、イーグルスの音楽の世界にどっぷりと浸かってみませんか?
それでは、心地よいメロディと共に、特別でディープな時間を楽しみましょう!
歴史に残るイーグルスの代表曲
ホテルカリフォルニア - Hotel California
「ホテルカリフォルニア」は、イーグルスの最も有名な代表曲の一つで、掴みどころがない幻想的な歌詞と琴線に響く哀愁に満ちたメロディが特徴です。
カリフォルニアの謎めいたホテルに誘い(なんと同名の実在ホテルと裁判になり結果的に和解しました)、名演中の名演と名高いエキゾチックなギターソロが印象的です。
テイクイットイージー - Take It Easy
「テイクイットイージー」は、軽快なリズムとリラックスした歌詞が魅力の一曲。
ストレスを感じる時にカラッとしたサウンドのこの曲を聴くと、一瞬でまるで青空の下をドライブしているかのような気分になれます。
バンジョーの音色も気持ちよい!
デスペラード(ならず者) - Desperado
「デスペラード」は、孤独と希望をテーマにしたバラードで、イーグルスの音楽の幅広さを感じさせてくれます。
包み込んでくれるストリングスの優しさや、繊細なピアノと感情豊かなボーカルが心に染みます。
呪われた夜 - One of These Nights
「One of These Nights」は、夜の街を彷徨うようなミステリアスでダークな雰囲気を持つ一曲です。
後半はメジャーセブンス・コードを駆使した、AORのような爽やかなアレンジに移行していくセンスに参りました。
ファンキーなベースラインとソウルフルなボーカルが特徴で、人間の感情の隙間を突いたイーグルスの多彩な音楽性を楽しめて、唸りを上げるようなギターソロのファズの音色もフレージングも最高!!
ノレる!ドライブ感たっぷりのロックな楽曲
Get Over It
「Get Over It」は、強烈なギターリフとパワフルなボーカルが特徴の、イーグルス史上最もハードでタイトなロックンロールナンバーです。
日常のストレスや悩みを吹き飛ばしたくなったら聴く曲!
アルバム「ヘル・フリーゼズ・オーヴァー」のオープニングを飾るナンバーです。
スライドバーを駆使した中間ギターソロも、掛け合いのエンディングギターソロもかっこよすぎ...
Life in the Fast Lane
「Life in the Fast Lane」は、ループ感を取り入れた疾走感あふれるリズムとスリリングな歌詞が見事にバランスしています。
都会の喧騒とスピード感を上手く対比させて人生の短さを説いており、忙しいことに忙しい現代人にこそ聴き直されるべき名曲のひとつ。
Tryin’
「Tryin’」は、初期のイーグルスらしいシンプルで力強いロックナンバーです。青春の葛藤と情熱を描いた歌詞が心に響きます。
70年代ロック特有のブーミーなサウンドとイーグルスらしいウエストコーストサウンドを堪能しちゃいましょう。
Victim of Love
「Victim of Love」は、鋭いギターリフとエモーショナルなボーカルが印象的な一曲です。
恋愛の複雑さと痛みを描いた歌詞が特徴ですが、楽曲構成は後のヘビーメタルにも通じるような重量感がある。
美しさが光るバラードの名曲
言い出せなくて - I Can't Tell You Why
「I Can't Tell You Why」は、美しすぎるメロディとストレートで切ない歌詞が心に残るバラードです。
甘く透き通ったボーカルとハモリのコーラスワークが特徴で、恋愛の儚さを完璧に表現しています。
ブルーアイドソウル的なフェロモンも良いですね。
Love Will Keep Us Alive
「Love Will Keep Us Alive」は、希望と愛をテーマにしたイーグルス曲の中でもトップクラスに優しいバラードです。
穏やかな旋律にのせた温かい歌詞のひとことひとことが、じんわり心を癒してくれます。
聴きどころは、曲中ずっと繰り返されるアルペジオフレーズと何層にも重ねたハイトーンコーラス。
The Best of My Love
「The Best of My Love」は、愛の深さと喜びを描いたバラードで、美しいハーモニーが魅力的です。
恋人への感謝と愛情が詰まった歌詞が印象的です。
故郷の風を感じるカントリーソング
Try and Love Again
「Try and Love Again」は、カントリーの要素が強く、希望と再出発をテーマにした楽曲です。
田舎のムードがふんだんの爽やかなメロディが、聴く人に元気を与えてくれます。
いつわりの瞳 - Lyin' Eyes
「Lyin' Eyes」は、誠実さと裏切りをテーマにしたカントリーロックの名曲です。
物語風に綴られた、ひとりの男の苦悩を含む歌詞とは裏腹の、とびきり心地よいメロディが印象的です。
Peaceful Easy Feeling
「Peaceful Easy Feeling」は、その名の通り、穏やかで心地よい気持ちにさせてくれる一曲です。
美しいギターの音色とリラックスしたボーカルが魅力です。
Tequila Sunrise
「Tequila Sunrise」は、カントリーのリズムと、どことなく都会的な雰囲気が融合した一曲です。
夜明けの街をイメージさせるメロディを聴くと、一杯テキーラを引っ掛けたくなりますね。
Take It To The Limit
「Take It To The Limit」は、広がりのあるメロディと力強い歌詞が特徴です。
挑戦と限界への挑戦を描いたこの曲は、多くの人々の心を捉えています。
Busy Being Fabulous
「Busy Being Fabulous」は、現代社会の忙しさと人間関係の複雑さを描いた伝統的とも言えるカントリーロック。
軽快なリズムと風刺的な歌詞が魅力です。
Eaglesの魅力を再発見!隠れた名曲
How Long
「How Long」は、長年の友情と再結成を祝う楽曲で、力強いメロディが特徴です。
後期で成熟しまくったイーグルスの新たな魅力を感じさせてくれます。
Doolin-Dalton
「Doolin-Dalton」は、西部劇のような物語性のある楽曲です。
ブルースハープのイントロから始まり、荒野にたたずむガンマンの一生を感じさせる壮大なサウンドが魅力です。
聞けば聞くほど魅力にハマっていく、いわゆるスルメソング!
After the Thrill Is Gone
「After the Thrill Is Gone」は、栄光の後の虚しさと再生をテーマにした深い歌詞が印象的です。
哀愁漂うメロディが心に染み入ります。
Ol' 55
「Ol' 55」は、“酔いどれ詩人”トム・ウェイツのカバー曲で、ノスタルジックな雰囲気が漂います。
カントリーを極めたイーグルスの繊細なアレンジが光る一曲です。
イーグルスの名曲まとめ
イーグルスの名曲は、色んな切り口で人生の美しさと儚さを語っていますが、どれもそれぞれの魅力を持っています。
彼らの音楽は、単なるメロディやリズムの集合体ではなく、時代を超えて心に響くストーリーを紡ぎ出しているのです。
代表曲の「ホテルカリフォルニア」や「テイクイットイージー」は、聴く者を一瞬でその世界に引き込み、現実を忘れさせる魔法を持っています。一方で、「デスペラード」や「One of These Nights」のような楽曲は、深い感情と共にリスナーの心を揺さぶり、思わず何度も繰り返し聴きたくなる魅力を持っています。
ドライブ感あふれる「Get Over It」や「Life in the Fast Lane」は、まるで疾走する車に乗っているかのような爽快感を提供し、聴く者を元気づけてくれます。そして、「I Can't Tell You Why」や「Love Will Keep Us Alive」のようなバラードは、イーグルスの音楽が持つ繊細な一面を見せ、心の奥深くに響く美しいメロディを届けてくれます。
さらに、カントリーテイストの「Try and Love Again」や「Tequila Sunrise」は、故郷の風景や大自然を思い起こさせるような温かみのあるサウンドで、日常の喧騒を忘れさせてくれます。そして、隠れた名曲である「How Long」や「After the Thrill Is Gone」は、イーグルスの幅広い音楽性と深みを再発見する絶好の機会を提供してくれます。
今回ご紹介した楽曲を通して、イーグルスの音楽の魅力を再確認し、その奥深さに触れてもらえたら嬉しいです。
イーグルスの名曲たちは、まるで人生のサウンドトラックのように、様々なシーンで彩りを添えてくれることでしょう。
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