想像してみてください。あなたが車を運転している時、ラジオから流れてくる軽快なリズムとキャッチーなメロディ。思わず体が動き出し、指でステアリングをタップしている自分に気づくはず!そう、それがブルーノ・マーズの魔法なのです。
グラミー賞を11回も受賞し、世界中で1億3000万枚以上のレコードを売り上げたブルーノ・マーズ。彼の音楽は、70年代のファンク、80年代のポップ、90年代のR&B、そして現代のヒップホップまで様々な時代とジャンルを縦横無尽に行き来します。まるで音楽の万華鏡のように、聴くたびに新しい魅力を発見させてくれます!
しかし、どのアルバムを聴けばいいのでしょうか? 初心者の方はもちろん、長年のファンの方も、もう一度その魅力を再発見したいはず。本記事では、ブルーノ・マーズのアルバムでも名盤と言える特におすすめアルバムTOP3をご紹介します。
さあ、レトロとモダンが融合した音楽の世界を味わい尽くしましょう♪
ブルーノ・マーズのおすすめアルバムTOP3
数々の名曲・ヒットソングを世に送り出し、グラミー賞を何度も手にしているブルーノ・マーズ。その音楽の多様性と彼の天才的なパフォーマンス力は、アルバムごとに異なるカラーを見せつけます。ここでは、特に聴くべき3つのアルバムを紹介し、その魅力に迫ります。
1. Unorthodox Jukebox - 溢れ出すジャンルレスの天才性
2012年にリリースされた『Unorthodox Jukebox』は、その名の通り、ジャンルにとらわれない自由な音楽性が詰まったジュークボックス的な一枚です。
ファンク、ポップ、ロック、R&Bを大胆にミックスし、ブルーノの多彩な才能を存分に発揮しています。特に「Locked Out of Heaven」や「When I Was Your Man」は、世界中のチャートで大ヒットし、彼のソングライティングの幅広さを見せつけました。
特に日本メディアでは「Treasure」も連日ヘビーローテションされて、そのキャッチーなセンスに音楽ファン一同が騒然としていましたね!
- リリース年: 2012年
- 代表曲: "Locked Out of Heaven," "When I Was Your Man," "Treasure"
- セールス: 全世界で600万枚以上を売り上げ、数々のプラチナ認定を獲得。
- チャート情報: Billboard 200で1位を獲得し、シングルも複数の国でトップにランクイン。
このアルバムはブルーノの持つ多様な音楽ジャンルへの愛情を見事に反映しており、彼をジャンルを超えたアーティストとして確立しました。往年の音楽マニアをも唸らせる「ブルーノ・マーズの真骨頂」を味わうなら迷わずコレ!
Unorthodox Jukebox の特徴
2. 24K Magic - 豪華絢爛なパーティーアンセム
2016年リリースの『24K Magic』は、80年代のファンクやディスコの要素を色濃く取り入れた、まさに“豪華絢爛”な一枚です。このアルバムは、ノスタルジックでありながら、現代の音楽シーンに完璧にフィットする新しいサウンドを生み出しました。タイトル曲でありアッパーチューンの傑作「24K Magic」と「That’s What I Like」は、ダンスフロアを沸かせ、彼のパフォーマーとしての魅力を一層引き立てています!
- リリース年: 2016年
- 代表曲: "24K Magic," "That’s What I Like," "Finesse"
- セールス: 世界中で500万枚以上を販売、ダブルプラチナ認定を獲得。
- チャート情報: Billboard Hot 100で2曲がトップ5にランクイン、グラミー賞ではAlbum of the Yearを受賞。
このアルバムでブルーノは、古き良きファンクやR&Bにモダンなアレンジを加え、彼独自の「パーティーアンセム」を生み出しました。
24K Magic の特徴
3. Doo-Wops and Hooligans - 世界を魅了したデビュー作
ブルーノ・マーズのデビューアルバム『Doo-Wops & Hooligans』は、2010年にリリースされるや否や、瞬く間に世界中のリスナーを魅了しました。シンプルでありながら感情豊かなメロディーと歌詞が特徴で、「Just the Way You Are」や「Grenade」は、幅広い層に響く普遍的なメッセージを持っています。このアルバムは、ブルーノのアーティストとしてのポテンシャルを存分に示し、彼のキャリアを一気に押し上げました。
- リリース年: 2010年
- 代表曲: "Just the Way You Are," "Grenade," "The Lazy Song"
- セールス: 世界中で1200万枚以上を売り上げ、複数のプラチナ認定を獲得。
- チャート情報: Billboard 200で3位、イギリスやオーストラリアなど多くの国で1位を獲得。
『Doo-Wops & Hooligans』は、ブルーノ・マーズというアーティストが持つソウルフルでピュアな魅力を世界に知らしめた重要な作品です。
Doo-Wops and Hooligans の特徴
Silk Sonic名義
ブルーノ・マーズの音楽的冒険は、ソロアーティストとしての活動にとどまりません。2021年、彼は長年の友人であり、才能豊かなミュージシャンのアンダーソン・パークとタッグを組み、「Silk Sonic」というデュオを結成しました。このコラボレーションは、音楽業界に新たな旋風を巻き起こし、ファンを熱狂させました。
An Evening With Silk Sonic - レトロソウルの新たな胎動
2021年11月にリリースされた「An Evening With Silk Sonic」は、まさに70年代のソウルとファンクの黄金時代への愛に溢れた作品です。このアルバムは、レトロなサウンドに現代的なエッセンスを加えた洗練された大人のサウンド!
アルバムのリード曲「Leave the Door Open」は、スムースでセクシーなR&Bバラードとして大ヒットを記録。この曲は2022年のグラミー賞で「年間最優秀レコード賞」と「年間最優秀楽曲賞」を獲得し、Silk Sonicの実力を世界に知らしめました。また、「Skate」や「Smokin Out The Window」といった曲も、レトロなグルーヴと現代的なプロダクションが絶妙にマッチした秀作として評価されています。
「An Evening With Silk Sonic」は、ビルボード200で2位を記録し、初週だけで104,000ユニットの売り上げを達成。クリティックからも絶賛され、多くの音楽メディアの「2021年ベストアルバム」リストに選出されました。
このアルバムの魅力は、単にレトロサウンドを再現しただけではありません。ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークの卓越したミュージシャンシップと、現代の音楽制作技術が融合することで、懐かしくも新鮮な音楽体験を生み出しているのです。滑らかなハーモニー、緻密に作り込まれた楽器の音色、そして遊び心溢れる歌詞がとっても魅力的!
Silk Sonicのサウンドは、ファンク界の伝説的プロデューサー、ブーツィー・コリンズからもお墨付きをもらい、彼がナレーターとしてアルバム全体に参加していることも大きな特徴です。これにより、70年代のソウル/ファンクの真髄を現代に蘇らせることに成功しています。
「An Evening With Silk Sonic」は、ブルーノ・マーズの音楽的多様性と進化を示す重要な作品といえるでしょう。ソロアーティストとしての成功に甘んじることなく、新たな挑戦を続ける彼の姿勢が、このアルバムには表れています。レトロと現代、遊び心と真摯さ、そして二人のアーティストの個性が絶妙なバランスで融合した本作は、まさに時代を超えた“ソウルフルな一夜”を届けるアルバムです。
補足:その他のミニアルバムと未発表曲集
ブルーノ・マーズはメジャーデビュー前にも才能を存分に発揮し、いくつかのミニアルバムや未発表曲集をリリースしています。これらの作品は、彼の初期のサウンドを知る上でも実に貴重なものです。
Earth to Mars - ブルーノの原点を覗く一枚
『Earth to Mars』は、ブルーノ・マーズがデビューする前に制作した楽曲を集めたコンピレーションアルバムで、彼の初期の音楽的スタイルを感じることができます。まだ無名だった時期に書かれた曲の中には、すでに後に発展する彼のソングライティングのセンスや、多様な音楽ジャンルへの興味が見え隠れしています。ファンにとっては彼のルーツを探る貴重な作品です。
- リリース年: 2011年(ファンによるコンピレーション)
- 代表曲: "Lost," "Rest," "Watching Her Move"
The Lost Planet - 未発表の宝石たち
『The Lost Planet』は、主にブルーノ・マーズがデビューアルバム『Doo-Wops & Hooligans』以前に録音したデモ曲を収録したもので、彼の成長過程を垣間見ることができる作品です。まだ荒削りながらも、ブルーノの天才的なソングライティング能力がすでに発揮されており、彼の音楽がどのように進化してきたのかを知ることができます。
- リリース年: 2010年頃
- 代表曲: "Take the Long Way Home," "Faded"
その他のミニアルバム
ブルーノ・マーズは、これら以外にもいくつかのミニアルバムやEPをリリースしています。例えば、2010年の「It's Better If You Don't Understand」は、彼のソングライティングスキルとボーカル能力をさらに際立たせた作品として評価されています。
これらのミニアルバムは、商業的な成功や知名度こそメジャーアルバムには及ばないものの、ブルーノ・マーズの音楽的ルーツや成長過程を理解する上で非常に重要な作品群といえます。彼の実験精神や多様な音楽性、そして常に進化を続ける姿勢がこれらの作品に如実に表れています。
ベストアルバム・ライブ盤について
現時点では、ブルーノ・マーズ名義での公式なベストアルバムやライブ盤はリリースされていませんが、これもブルーノ自身による何かしらの戦略や自己主張あってのことだと考えられます。
今後も頑なにベスト盤はリリースしないのか?それとも数年・数十年先の集大成のタイミングで発表するつもりなのか?ファンとしては、出して欲しいですけどね...(笑)
また、フルライブ盤ではありませんが、「24K・マジック(デラックス・エディション)」には、2017年9月にニューヨークの伝説的な劇場「アポロ・シアター」での熱狂的なライブの模様がブルーレイに収録されています!
ブルーノ・マーズの華麗なダンスパフォーマンスや、観客を魅了するステージングを楽しむこともできます。彼のショーマンシップの真髄がここに詰まっているので、ぜひ耳だけじゃなく目からも楽しんでみてくださいね!
初心者向けブルーノ・マーズ入門
ブルーノ・マーズは、ジャンルを超えた音楽の魔術師と言われるほど、多彩なスタイルと無限の可能性を秘めたアーティストです。彼の音楽を初めて聴く人にとって、どこから手を付ければいいのか迷うかもしれません。そこで、ブルーノ・マーズの魅力やアルバムの選び方、そして彼の驚異的なアルバム売上について解説していきます。
ブルーノ・マーズの魅力とは?
ブルーノ・マーズの最大の魅力は、その多才さと時代を超えた音楽性にあります。彼はソウル、ファンク、R&B、ポップ、ロックなど、さまざまなジャンルを自由自在に行き来し、それぞれの要素を取り入れながら独自のスタイルを作り上げています。これにより、聴く者を懐かしい70年代のディスコやソウルの世界に引き込むかと思えば、次の瞬間にはモダンで洗練されたポップの世界へと導きます。
また、ブルーノはパフォーマーとしてのカリスマ性も際立っており、ライブでは圧倒的なダンスとボーカルパフォーマンスを披露します。彼のショーはまるでエンターテイメントの祭典で、観客を一瞬で引き込み、音楽に没入させます。このエネルギッシュなパフォーマンスと、あらゆるジャンルを巧みに操るソングライティング能力が、ブルーノ・マーズの真の魅力です。
アルバムの選び方
ブルーノ・マーズのアルバムを選ぶ際は、どの側面に触れたいかを考えると良いでしょう。彼の作品はそれぞれ異なるテーマとスタイルを持っており、聴く目的や気分に合わせて楽しめます。
- エネルギッシュなファンクやパーティーサウンドを楽しみたいなら: 『24K Magic』が最適です。このアルバムはディスコやファンクの要素が強く、ノスタルジックでありながら現代のダンスミュージックとしても楽しめます。特に「24K Magic」や「That’s What I Like」などの曲は、テンションを上げたいときにぴったりです。
- ソウルフルで感情豊かなバラードを求めるなら: 『Unorthodox Jukebox』がおすすめです。「When I Was Your Man」など、ブルーノのエモーショナルな歌唱力が際立つバラードが多く収録されています。
- ブルーノの初期のピュアなポップサウンドを知りたいなら: 『Doo-Wops & Hooligans』は欠かせません。デビュー作でありながら、既にブルーノの幅広い音楽的才能が発揮されており、「Just the Way You Are」や「Grenade」といった普遍的なメロディが魅力です。
初心者にとっては、この3つのアルバムを聴き比べることで、ブルーノ・マーズの音楽の広がりを実感できるでしょう。
ブルーノ・マーズのアルバム売上とその影響 - 数字が語る成功と影響力
ブルーノ・マーズの音楽的才能は、商業的な成功としても如実に表れています。そしてその影響力は、単なる数字を超えて音楽業界全体に及んでいます。
- 驚異的なアルバム売上:
- 「Doo-Wops & Hooligans」: 世界中で1500万枚以上を売り上げ、多くの国でダイヤモンド認定を獲得。
- 「Unorthodox Jukebox」: 全世界で600万枚以上のセールスを記録。
- 「24K Magic」: 発売から1年で400万枚を突破。
- チャート実績:
- ビルボードホット100で7曲の1位を獲得。
- 「Just the Way You Are」「Grenade」「Locked Out of Heaven」「When I Was Your Man」「Uptown Funk」「That's What I Like」「Leave the Door Open」が1位を記録。
- 音楽業界への影響:
- レトロサウンドの復活: 「Uptown Funk」や「24K Magic」の成功により、80年代風ファンクサウンドが現代のポップミュージックに復活。
- 多様性の推進: ジャンルを超えた音楽性が、他のアーティストにも影響を与え、音楽の多様化を促進。
- パフォーマンスの重要性再認識: 圧巻のライブパフォーマンスにより、歌唱力だけでなく、総合的なエンターテイメント性の重要性を再認識させた。
- アワード実績:
- グラミー賞11回受賞。
- 「24K Magic」で年間最優秀アルバム賞、年間最優秀レコード賞、最優秀ソング・オブ・ザ・イヤーの3冠を達成。
- 社会的影響:
- チャリティ活動: ハワイの子供たちのための教育支援や、COVID-19パンデミック時の医療従事者支援など、積極的な社会貢献。
- 多様性の象徴: フィリピン系とプエルトリコ系のルーツを持つ彼の成功は、音楽業界における多様性と包括性の重要性を体現。
まとめ:初心者がブルーノ・マーズ聴くなら、このアルバムから!
ブルーノ・マーズの魅力は、その音楽的な多様性と、どの曲にも溢れる情熱にあります。ポップの垣根を超え、ファンク、ソウル、R&Bなど、時代やジャンルを超越したサウンドは、聴く者に新しい発見と感動を与えてくれます。では、初心者がブルーノの音楽に触れる際、どのアルバムから始めるのがベストなのでしょうか?
まずは、彼の初期のエネルギーを感じたいなら、デビューアルバム『Doo-Wops & Hooligans』がおすすめです。このアルバムでは、シンプルでありながら心に響くメロディーと歌詞が、ブルーノの純粋な魅力を引き出しています。ポップスの王道ともいえる「Just the Way You Are」や、エモーショナルな「Grenade」は、彼の幅広い音楽的才能を象徴しています。
次に、もっとエキサイティングなダンスナンバーを楽しみたいなら、『24K Magic』を手に取るべきです。80年代のディスコやファンクのサウンドを現代風にアレンジしたこのアルバムは、ノスタルジーを感じさせつつも、どこか新しさを感じさせます。「24K Magic」や「That’s What I Like」は、ブルーノ・マーズがライブパフォーマーとしても無類の実力を持っていることを証明する楽曲です。
そして、感情の深みや彼の多面的な音楽性に触れたい方には、『Unorthodox Jukebox』がぴったりです。多彩なジャンルを融合させたこのアルバムでは、心に響くバラード「When I Was Your Man」や、アップテンポでファンキーな「Treasure」など、彼の多様な表現力を存分に堪能できます。
これら3枚のアルバムを通じて、ブルーノ・マーズの異なる側面を味わいながら、彼が現代の音楽シーンでなぜこれほど特別な存在であるのかが分かるはずです。それぞれが異なる音楽体験を提供し、あなたの音楽ライブラリーを彩ることでしょう。
初心者であっても、どのアルバムから聴いても、ブルーノ・マーズの世界に引き込まれること間違いなしです。彼の音楽は聴くだけでなく、感じるもの。まずは、気分やスタイルに合ったアルバムを選び、その魅力に触れてみましょう!
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