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ポップス

オススメは?ビリー・ジョエルの名盤TOP3と初心者向けベストアルバム

「名盤TOP3・ベスト盤 Billy Joel 初心者必聴」と記載したアイキャッチ

70年代、ニューヨークのピアノバーで響く一曲が、音楽史を変えようとしていた。『Piano Man』—— その歌は、夢と現実の狭間で揺れる人々の姿を描き、聴く者の心を掴んで離さない。この曲を生み出したのが、後に「ポップスの詩人」と呼ばれるビリー・ジョエル。彼の歌声は、やがて小さなバーを飛び出し、世界中の人々の人生のサウンドトラックとなった。

しかし、6つのグラミー賞、1億5000万枚以上の売り上げ、23曲のトップ10ヒットを誇るビリー・ジョエルの名曲たち。その中から、どのアルバムを聴けば彼の天才性を最も理解できるのだろうか?50年以上のキャリアと13枚のスタジオアルバムの中から、どの作品から聴き始めればいいのでしょうか?

今回は半世紀以上にわたる彼のキャリアから、絶対に聴くべき名盤TOP3と、初心者にうってつけのベストアルバムをご紹介。クラシックとジャズ、R&B、ロックンロール、AOR/ソフトロックを絶妙に融合させた魔法の世界へ、皆さんをご案内します。

ビリー・ジョエルの名盤TOP3

ビリー・ジョエルの輝かしいキャリアの中から、音楽性、影響力、商業的成功のバランスを考慮して選んだ3枚の名盤をご紹介します。これらのアルバムは、ジョエルの音楽的才能の進化と、彼が時代の空気をいかに巧みに捉えていたかを如実に物語っています。

The Stranger - ビリー・ジョエルの最高傑作

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ソニーミュージックエンタテインメント

リリース年: 1977年
代表的な収録曲: "Just the Way You Are", "Movin' Out (Anthony's Song)", "Scenes from an Italian Restaurant"

「The Stranger」は、ビリー・ジョエルのキャリアを決定づけた転換点となるアルバムです。プロデューサーのフィル・ラモーンとのコラボレーションにより、ジョエルの音楽性は新たな高みに達しました。

このアルバムの一番の魅力は、巧みなストーリーテリングと洗練された音楽性の融合にあります。"Scenes from an Italian Restaurant"は、7分を超える組曲形式の楽曲で、ニューヨークの若者たちの人生模様を描き出しています。一方、グラミー賞を受賞した"Just the Way You Are"は、今なお世界中の結婚式でも愛される名バラードとなっていますね!

「The Stranger」は、70年代後半のアメリカ社会の空気を鮮やかに切り取りながら、普遍的な人間ドラマを描き出すことに成功しています。このアルバムによって、ジョエルは単なるピアノマンから、時代を代表するシンガーソングライターへと飛躍しました。

The Stranger の特徴

The Stranger の特徴を示したレーダーチャート

Piano Man - リベンジ成功!出世作

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ソニーミュージックエンタテインメント

リリース年: 1973年
代表的な収録曲: "Piano Man", "Captain Jack", "The Ballad of Billy the Kid"

デビューアルバム「Cold Spring Harbor」の商業的失敗を乗り越え、ビリー・ジョエルが本格的なブレイクを果たしたのがこの「Piano Man」です。インパクト抜群のタイトル曲"Piano Man"は、ジョエルの代名詞とも言える楽曲となりました。

このアルバムの特筆すべき点は、ジョエルの鋭い観察眼と共感力です。タイトル曲は、ロサンゼルスのピアノバーで働いていた自身の経験を基に、様々な人生の断面を描き出しています。アルコールの香りが漂うバーの雰囲気をハーモニカとピアノの絶妙な組み合わせで表現し、リスナーをスッと物語に引き込みます。

「Piano Man」は、アメリカン・ドリームの裏側にある孤独や挫折感を鮮やかに描き出しながらも、どこか温かみのある作品に仕上がっています。このアルバムによって、ジョエルは「庶民の代弁者」としての地位を確立しました。

Piano Man の特徴

Piano Man の特徴を示したレーダーチャート

An Innocent Man - 80年代を彩るポップスの宝石箱

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ソニーミュージックエンタテインメント

リリース年: 1983年
代表的な収録曲: "Uptown Girl", "Tell Her About It", "The Longest Time"

80年代に入り、すでに確固たる地位を築いていたビリー・ジョエルが、自身のルーツに立ち返って制作したのが「An Innocent Man」です。このアルバムは、50年代から60年代の音楽への愛着とオマージュが詰まった作品となっています。

特に、日本でも大人気の"Uptown Girl"は、ドゥーワップやモータウンサウンドを彷彿とさせる楽曲で、ジョエルの音楽的多様性を示しています。"The Longest Time"では、アカペラスタイルに挑戦して見事にキャッチーに仕上げてますね。

このアルバムの魅力は、ノスタルジックでありながら、80年代の音楽シーンにも全く違和感なく溶け込んでいる点です。ジョエルは、自身の音楽的ルーツを現代的にアレンジすることで、世代を超えた普遍的な魅力を持つアルバムを生み出しました。

「An Innocent Man」は、ビリー・ジョエルの音楽的成熟と、彼の音楽史への深い理解を示す「ポップスの宝石箱」と言っても良い完成度!

An Innocent Man の特徴

An Innocent Man の特徴を示したレーダーチャート

初心者向けベストアルバム

ビリー・ジョエルの膨大な楽曲群から、その魅力を効率的に味わうには、ベストアルバムが最適です。ここでは、スタジオ録音のベストアルバムと、ライブパフォーマンスの醍醐味を味わえるライブベストアルバムをそれぞれ紹介します。

ピアノ・マン:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビリー・ジョエル

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ソニーミュージックエンタテインメント

リリース年: 2004年 収録曲一例: "ピアノ・マン", "素顔のままで", "ニューヨーク・スタート・オブ・マインド", "アップタウン・ガール", "誠実な男"

「ピアノ・マン:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビリー・ジョエル」は、日本のファンのために特別に編纂されたベストアルバムです。このアルバムの特徴と魅力は以下の通りです:

  1. 日本市場への配慮: 日本語のタイトルや、日本で特に人気の高い楽曲を中心に選曲されています。(例えば、日本でも結婚式の定番となった "Just the Way You Are"(日本語タイトル:"素顔のままで")が含まれている)
  2. 幅広い年代をカバー: 1970年代の "ピアノ・マン" から2000年代の "オール・マイ・ライフ" まで、ビリー・ジョエルの長年にわたるキャリアの集大成となっています。
  3. 多様なスタイル: バラード、ロック、ジャズ的要素を含む曲など、ジョエルの多彩な音楽性を一度に体験できます。"ニューヨーク・スタート・オブ・マインド" のジャジーな雰囲気から、"アップタウン・ガール" のポップな魅力まで、幅広いジャンルを楽しめます。
  4. 日本での人気を反映: "テル・ハー・アバウト・イット" や "誠実な男" など、日本で特にヒットした楽曲が収録されています。これらの曲は、J-POPシーンにも大きな影響を与えました。
  5. ストーリーテリングの魅力: "ニューヨーク・スタート・オブ・マインド" や "ピアノ・マン" など、ジョエルの卓越したストーリーテリング能力が光る楽曲が多く含まれています。
  6. 日本語解説付き: アルバムには日本語での詳細な解説が付属しており、各楽曲の背景や、ビリー・ジョエルの音楽性について深く理解することができます。

このアルバムは、日本のリスナーにとって最適な入門編!ビリー・ジョエルの音楽の本質を損なうことなく、日本の文化や好みに合わせて編纂されているため、初心者でも親しみやすく、長年のファンにとっても新たな視点で彼の音楽を楽しむことができる一枚となっています。

Greatest Hits Vol. 1 & 2(2枚組ベスト)

リリース年: 1985年 収録曲一例: "Piano Man", "Just the Way You Are", "My Life", "It's Still Rock and Roll to Me", "Uptown Girl"

「Greatest Hits Vol. 1 & 2」は、ビリー・ジョエルの1970年代から1980年代半ばまでの黄金期を網羅した、究極のベストアルバムです。

このアルバムの特徴は、ジョエルの多彩な音楽性を一度に体験できる点にあります。叙情的なバラード("Just the Way You Are")から、アップテンポなロックンロール("It's Still Rock and Roll to Me")、そして社会派の歌("Allentown")まで、幅広いスタイルの楽曲が収録されているのは2枚組ならでは!

時系列順に並べられた楽曲を通じて、リスナーはジョエルの音楽的成長と、彼が時代とともにどのように進化してきたかを感じ取ることができます。※例えば、初期の素朴な作風("Piano Man")から、洗練されたポップサウンド("Uptown Girl")への変遷など

このアルバムは、ビリー・ジョエルの全盛期の代表曲のほとんどを一度に楽しむことができます。初心者はもちろん、長年のファンにとっても、彼のキャリアを振り返る良い機会となるでしょう。

12 Gardens Live(ベスト的なライブアルバム)

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Legacy

リリース年: 2006年 収録曲の一例: "Angry Young Man", "New York State of Mind", "Scenes from an Italian Restaurant", "Piano Man"

「12 Gardens Live」は、2006年にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた12夜のコンサートから選りすぐられた楽曲を収録したライブアルバムです。

このアルバムの魅力は、スタジオ録音では味わえないビリー・ジョエルの生の演奏力と、観客との一体感にあります。特筆すべきは以下の点です:

  1. 演奏の妙:年を重ねても衰えないジョエルのピアノテクニックと歌唱力が高音質で堪能できます。特に"Angry Young Man"のイントロでの超絶技巧は必聴です。
  2. アレンジの変化:長年演奏してきた楽曲に新たな解釈を加え、聴き慣れた名曲に新鮮さを与えています。"New York State of Mind"では、よりジャジーなアレンジが施されている!渋いです。
  3. ライブならではの熱量:観客との掛け合いや、演奏の合間のトークなど、ジョエルの人柄や音楽への情熱が直に伝わってきます。
  4. 楽曲選択の妙:ヒット曲だけでなく、コアなファンが喜ぶようなマニアックな選曲も含まれており、ジョエルの音楽性の幅広さを堪能できます。

初心者向けビリー・ジョエル入門

ビリー・ジョエルの魅力とは?

ビリー・ジョエルの音楽が半世紀以上にわたって人々を魅了し続ける理由♪

  1. 卓越したストーリーテリング能力: ジョエルの歌詞は、まるで短編小説のように緻密に構成されています。"Scenes from an Italian Restaurant"では、高校時代の恋人たちのその後の人生を描き、聴く者の心に鮮明なイメージを喚起させます。
  2. 多彩な音楽スタイル: クラシック、ジャズ、ロック、ポップと、ジャンルを越境する音楽性が魅力です。"Zanzibar"ではジャズのエッセンスを、"It's Still Rock and Roll to Me"ではロックンロールの精神を体現しています。
  3. 時代を捉える洞察力: "Allentown"や"We Didn't Start the Fire"のように、アメリカ社会の変遷や世界の出来事を鋭く切り取る曲が多くあります。これらの楽曲は、単なる娯楽を超えた社会的な意義を持っています。
  4. ピアノの名手としての技量: クラシック音楽のトレーニングを受けたジョエルのピアノ演奏は、ポップミュージックに新たな次元をもたらしました。"Angry Young Man"のイントロは、その技巧の集大成と言えるでしょう。
  5. 普遍的な感情への訴えかけ: 恋愛、挫折、希望など、人間の普遍的な感情を歌った楽曲が多く、世代や文化を超えて共感を呼んでいます。"She's Always a Woman"や"Vienna"はその代表例です。

アルバムの選び方

ビリー・ジョエルの豊富なディスコグラフィーから、自分に合ったアルバムを選ぶコツを紹介します:

  1. 年代別アプローチ:
    • 70年代:素朴で叙情的な作風を楽しみたい方は"Piano Man"(1973)や"The Stranger"(1977)がおすすめ。
    • 80年代:よりポップでアップテンポな曲を好む方は"An Innocent Man"(1983)や"The Bridge"(1986)から。
    • 90年代以降:円熟味を増した作品を聴きたい方は"River of Dreams"(1993)を。
  2. テーマ別アプローチ:
    • 社会派の曲を聴きたい:「プレッシャー」収録の "Glass Houses"(1980)
    • ラブソングを楽しみたい:「素顔のままで」収録の"The Stranger"(1977)
    • ニューヨークの雰囲気を味わいたい:「ニューヨーク・スタート・オブ・マインド」収録の"Turnstiles"(1976)
  3. 音楽スタイル別:
    • クラシカルな要素:「怒れる若者」収録の"Turnstiles"(1976)
    • ジャズ的要素:「ザンジバル」収録の"52nd Street"(1978)
    • ロックンロール:「オンリー・ザ・グッド・ダイ・ヤング」収録の"The Stranger"(1977)
  4. 初心者向けベストアルバム: 時間がない、または全体像を掴みたい方は、前述の「Greatest Hits Vol. 1 & 2」や「ピアノ・マン:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビリー・ジョエル」から始めるのが良いでしょう。

ビリー・ジョエルのアルバム売上とその影響

ビリー・ジョエルの商業的成功は、彼の音楽性の高さと幅広い支持を如実に物語っています:

  1. 驚異的な売上数字:
    • 全世界でのアルバム売上は1億5000万枚以上
    • アメリカでのアルバム売上は8,200万枚を超え、史上6番目に多い
    • 13枚のマルチプラチナアルバム、23曲のグラミーノミネート(6回受賞)
  2. 長期的な人気:
    • デビューから50年以上経った今でも、コンサートチケットは即完売の人気
    • 2014年から2019年まで、マディソン・スクエア・ガーデンで月1回のペースでコンサートを行い、全73回完売を記録
  3. 音楽業界への影響:
    • ピアノを中心としたポップロックの先駆者として、後続のアーティストに多大な影響を与える
    • ストーリーテリング性の高い歌詞で、ポップミュージックの表現の幅を広げた
  4. 社会的影響力:
    • "We Didn't Start the Fire"は、歴史教育の補助教材として使用されるほどの影響力
    • "Allentown"は、アメリカの脱工業化問題に光を当て、社会的議論を喚起
  5. 文化的影響:
    • ブロードウェイミュージカル「Movin' Out」の成功により、ポップミュージックと舞台芸術の融合に新たな可能性を示す
    • 楽曲が映画やテレビドラマで頻繁に使用され、ポップカルチャーの一部として定着

ビリー・ジョエルの音楽は時代を映す鏡となり、また人々の人生に寄り添う存在となりました。彼の成功は、質の高い音楽と誠実な姿勢が、時代を超えて人々の心に響き続けることを証明しています。

まとめ:初心者がビリー・ジョエル聴くなら、この名盤とベスト盤から!

ビリー・ジョエルの多様な音楽スタイルと豊かなストーリーテリングは、彼の楽曲が長年にわたりリスナーを魅了し続ける理由です。では、ビリー・ジョエルを初めて聴く人は、どのアルバムから始めるべきでしょうか?

名盤でビリー・ジョエルの音楽を体感

まず、彼のキャリアを象徴するスタジオアルバムは外せません。特に、『The Stranger』は、彼の音楽的革新とヒットメーカーとしての才能を示した作品であり、初めてビリー・ジョエルを聴く人にとって完璧なチョイスです。

また、『Piano Man』は、彼がスターダムに上り詰める前の時代の物語性に富んだ作品であり、ジョエルの歌詞に込められた情熱や人生観を深く感じられます。

さらに、『An Innocent Man』は、ノスタルジックな1950年代と60年代へのオマージュを感じることができる楽しい一枚です。これらの名盤を聴くことで、彼の多面的な魅力に一気に引き込まれるでしょう。

ベスト盤で幅広く楽しむ

ビリー・ジョエルの音楽を網羅的に楽しみたい初心者には、ベストアルバムも理想的です。『Greatest Hits Volume I & Volume II』は、彼の初期から中期にかけての代表曲を集めたアルバムで、彼の幅広い音楽性を手軽に堪能できます。

後期の楽曲も含めたいなら、『ピアノ・マン:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビリー・ジョエル』を選ぶと良いでしょう。これらのベスト盤は、ジョエルの多彩なサウンドとヒット曲の数々を一度に体験できるため、初心者にとって最適な入り口です!

ライブ盤で臨場感を味わう

さらに、ビリー・ジョエルのライブパフォーマンスを体感したいなら、ライブアルバム『12 Gardens Live』がおすすめです。彼のステージ上でのカリスマ性や、観客との一体感をリアルに感じることができ、ライブ特有のダイナミックな演奏が、スタジオ版とは異なる魅力を引き出しています。

ビリー・ジョエルの音楽の魅力は、彼の名盤やベスト盤を通じて、初心者でも簡単にその奥深さに触れることができます。まずは、紹介したアルバムから彼の音楽の世界に足を踏み入れ、自分だけの「お気に入り」を見つけてください。そして、お気に入りの一曲を見つけたら、ぜひ周りの人と共有してみましょう。音楽の素晴らしさは、分かち合うことでさらに輝きを増すのですから。

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