「Don't Stop Believin'」が世界中で愛され続けている米ロックバンド「ジャーニー」。
80年代を代表するメロディアスなハードロックサウンドと、スティーヴ・ペリーのハスキーなハイトーンボーカルで一世を風靡しました。しかし、結成から現在まで実は数々のメンバーチェンジを経験し、ドラマチックな歴史を紡いできました。
今回は、現メンバーから歴代メンバーまで、結成当時のJourneyから続くその魅力にたっぷりと迫ってみましょう。
ジャーニーの現メンバーを紹介(年齢・身長・若い頃・現在)
アーネル・ピネダ / Arnel Pineda(現在のボーカル)
項目 | 詳細 |
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出生名 | アルネル・キャンパニーリャ・ピネダ(Arnel Campaner Pineda) |
本名 | 同上 |
担当楽器 | リードボーカル |
身長 | 165 cm |
体重 | 63 kg |
出身地 | フィリピン・サンバレス州オロンガポ市 |
学歴 | オロンガポ市立小学校(中退) |
血液型 | 非公表 |
星座 | 乙女座 |
生年月日と年齢
1967年9月5日生まれの57歳。フィリピン・サンバレス州オロンガポ市出身。身長165cm。
生い立ち:幼少期〜若い頃
13歳で母を結核で亡くし、家計を支えるため路上で歌い、空き缶や新聞を集めて生活するという壮絶な少年時代を送りました。その後、地元のバンド「アモス」でキャリアをスタート。2007年までフィリピンのバンド「ザ・ズー」で活動し、YouTubeにアップされた彼のカバー動画をニール・ショーンが偶然発見したことで人生が一変します。
ジャーニーでの役割や存在感
2007年12月、スティーヴ・オーギュストンの後任としてジャーニーに加入。前任者スティーヴ・ペリーを彷彿とさせる驚異的なハイトーンボーカルで、「Don't Stop Believin'」をはじめとする名曲群を見事に歌いこなし、ファンからの信頼を獲得。2008年のアルバム「Revelation」で正式デビューを果たし、その後「Eclipse」(2011)、「Freedom」(2022)でも実力を発揮しています。
ソロ名義での活動について
2016年にソロアルバム「AP」をリリース。ロックだけでなくR&Bやポップスなど多彩な音楽性を披露し、大人っぽい一面も見せています。
家族について
妻のチェリー・ピネダとの間に2人の息子があり、前妻との間にも1人の息子がいます。家族を大切にする一面を持ち、自身の経験から教育支援や慈善活動にも熱心です。
その他、逸話や伝説など
- オーディション時、ニール・ショーンは彼の歌声を聴いた瞬間「これだ!」と直感したと語っています
- 路上生活時代に喉を痛め、一時は歌手生命の危機に直面するも見事に復活
- フィリピン人初のジャーニーのメンバーとなり、アジアのロックファンに大きな希望を与えた
- 自身の半生を描いた伝記映画の製作が計画されており、「スラムドッグ・ミリオネア」を思わせる劇的な人生が注目を集めています
- コンサートでは常にフィリピン国旗を掲げ、母国への誇りを表現しています
人生の浮き沈みを経験しながらも、諦めることなく夢を追い続けたアーネル・ピネダ。彼の存在は、まさにジャーニーの名曲「Don't Stop Believin'」を体現するものとなっています。
ニール・ショーン / Neal Schon(ギター)
項目 | 詳細 |
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出生名 | ニール・ジョセフ・ショーン(Neal Joseph Schon) |
本名 | 同上 |
担当楽器 | リードギター、バッキングボーカル |
身長 | 173 cm |
体重 | 75 kg |
出身地 | オクラホマ州ティンカー空軍基地 |
学歴 | カリフォルニア州サンマテオ高校(中退) |
血液型 | 非公表 |
星座 | 魚座 |
生年月日と年齢
1954年2月27日生まれの70歳。オクラホマ州ティンカー空軍基地出身。身長173cm。
生い立ち:幼少期〜若い頃
5歳でギターを始め、天才少年として注目を集めます。15歳の時にエリック・クラプトンとジャム・セッションを行うほどの実力を持ち、同じ年にサンタナのバンドメンバーとしてプロデビュー。カルロス・サンタナから直接スカウトされ、10代でグラミー賞を受賞する快挙を達成しました。サンタナより上手かったのでバンドをクビになったという噂すらあります(笑)
ジャーニーでの役割や存在感
1973年、グレッグ・ローリーとともにジャーニーを結成。唯一の原メンバーとして、バンドの方向性を常にリードしてきました。技巧派でありながら感情豊かなギタープレイは、「Separate Ways」や「Faithfully」など数々の名曲で輝きを放っています。作曲面でも中心的な役割を担い、バンドのサウンドを確立した功労者です。
ソロ名義での活動について
1981年から現在まで10枚以上のソロアルバムをリリース。2020年の「Universe」では、ジャズやブルースの要素を取り入れた実験的な作品を発表。近年はソーシャルメディアで自宅での練習風景(?)やソロイング、ギター・レッスン的な動画も公開し、次世代への技術継承にも熱心です。
家族について
2013年から現在の妻であるミカエラ・ショーンと結婚。過去には「リアリティ・スター」のプラヤン・ナシャドと結婚していたことでも話題になりました。5人の子供の父親でもあります。
その他、逸話や伝説など
- 15歳でサンタナに加入した際、当時のギターマガジンで「史上最年少のスーパースター・ギタリスト」として紹介される
- ギブソン社やポールリードスミス社から複数のシグネチャーモデルがリリースされ、特に「NS-14」は彼の代表的な楽器として知られる
- 2017年にロックの殿堂入りを果たし、授賞式では涙ながらにスピーチ
- 自身のギターコレクションは800本以上あると言われ、その価値は計り知れない
- 2023年には自伝「Don't Stop Believin': The Man, the Band, and the Song that Inspired Generations」を出版
- バンド内での衝突や訴訟問題にも関わらず、常にジャーニーの音楽性を守り抜いてきた姿勢は多くのミュージシャンから尊敬されています
10代でプロデビューを果たし、50年以上第一線で活躍し続けるニール・ショーン。彼の類まれな音楽センスとリーダーシップは、ジャーニーを世界的バンドへと導いた原動力となっています。ギターヒーローとしての輝かしい功績と、バンドを支え続けた揺るぎない信念は、ロック史に大きな足跡を残しています。
ジョナサン・ケイン / Jonathan Cain(キーボード)
項目 | 詳細 |
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出生名 | ジョナサン・レナード・フリーゼン(Jonathan Leonard Friga) |
本名 | ジョナサン・ケイン(Jonathan Cain) |
担当楽器 | キーボード、ギター、バッキングボーカル |
身長 | 178 cm |
体重 | 77 kg |
出身地 | イリノイ州シカゴ |
学歴 | シカゴ・ルーズベルト大学 |
血液型 | 非公表 |
星座 | 魚座 |
生年月日と年齢
1950年2月26日生まれの74歳。イリノイ州シカゴ出身。身長178cm。
生い立ち:幼少期〜若い頃
8歳でアコーディオンを始め、その後ピアノへ転向。1958年、通っていたカトリック教会の火災で同級生92名を失うという悲劇を経験。この体験が後の「Faithfully」など、心に響く楽曲創作の原点となりました。シカゴ・ルーズベルト大学で音楽を学び、1970年代初頭にロサンゼルスへ活動の場を移します。
ジャーニーでの役割や存在感
1980年にグレッグ・ローリーの後任として加入。「Don't Stop Believin'」「Open Arms」「Separate Ways」など、ジャーニーの代表曲の共同作曲者として知られています。特に「Don't Stop Believin'」は父親から受けた「あきらめるな」という励ましの言葉からインスピレーションを得て作曲。キーボーディストとしての演奏技術だけでなく、作詞作曲能力でバンドの黄金期を支えました。
ソロ名義での活動について
クリスチャンとしての信仰心を反映したゴスペルアルバムを複数リリース。2016年の「What God Wants to Hear」、2017年の「Unsung Noel」など、宗教色の強い作品を発表しています。
家族について
現在の妻であるポーラ・ホワイトとは2015年に結婚。3度目の結婚で、前の結婚で3人の子供がいます。家族との時間を大切にし、信仰を基盤とした生活を送っています。
その他、逸話や伝説など
- 「Don't Stop Believin'」は、当初バンド内で評価が分かれていたものの、ケインの強い主張で収録が決定
- ジャーニー加入前はThe Babysのメンバーとして活動し、すでに実力派キーボーディストとして名を馳せていた
- 2017年にバンドとともにロックの殿堂入りを果たす
- スティーヴ・ペリーとの共作曲が多く、二人の関係は「音楽的な結婚」と表現されるほど
- 近年はソーシャルメディアで積極的に発言し、時にはバンド内の対立について率直な意見を述べることでも話題に
- 楽曲制作においては常にメロディを重視し、「聴く人の心に届く音楽」を追求する姿勢を貫いています
シカゴの悲劇を乗り越え、信仰と音楽への情熱で道を切り開いてきたジョナサン・ケイン。彼の紡ぎ出すメロディとリリックは、人々の心に希望と勇気を与え続けています。作曲家としての才能とキーボーディストとしての実力は、ジャーニーの音楽的アイデンティティの重要な要素となっています。
ディーン・カストロノヴォ / Deen Castronovo(ドラムス)
項目 | 詳細 |
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出生名 | ディーン・カストロノヴォ(Deen Castronovo) |
本名 | 同上 |
担当楽器 | ドラムス、パーカッション、バッキングボーカル |
身長 | 170 cm |
体重 | 72 kg |
出身地 | オレゴン州セーラム |
学歴 | サウスセーラム高校 |
血液型 | 非公表 |
星座 | 獅子座 |
生年月日と年齢
1964年8月17日生まれの60歳。オレゴン州セーラム出身。身長170cm。
生い立ち:幼少期〜若い頃
3歳でドラムを始め、7歳で初めてのバンドを結成するという早熟ぶり。10代の頃からローカルバンドで活動を開始し、その卓越した技術は早くから注目を集めました。特にダブルバスドラムの演奏技術には定評があり、「神童」と呼ばれました。
ジャーニーでの役割や存在感
1998年から2015年まで、そして2021年から再びジャーニーのドラマーとして活動。単なるドラマーとしてだけでなく、バックボーカルとしても高い実力を持ち、スティーヴ・ペリーを彷彿とさせる歌唱力でも知られています。2022年のアルバム「Freedom」では、ドラムスとバックボーカルの両面で重要な役割を果たしています。
ソロ名義での活動について
ソロとしての活動は少ないものの、数々の著名アーティストのサポートドラマーとして活躍。Wild Dogs、Bad English、Ozzy Osbourne、Steve Vai、Paul Rodgersなど、ロック界の重鎮たちとの共演経験を持ちます。
家族について
プライベートな生活は比較的非公開ですが、家族との時間を大切にしていることで知られています。過去の困難な時期を乗り越える際には、家族のサポートが大きな支えとなりました。
その他、逸話や伝説など
- ジャーニーのライブでは「Separate Ways」などでリードボーカルを担当することも
- 2015年に個人的な問題で一時バンドを離れるも、更生と回復を果たして2021年に復帰
- テクニカルなメタルからメロディアスなロックまで、幅広い演奏スキルを持つことで評価が高い
- ドラムマガジンで「最も影響力のあるドラマー」の一人として紹介される
- リハーサルでも本番同様の全力プレイを貫くことで知られ、その姿勢は若手ミュージシャンの模範となっている
- ニール・ショーンとは特に親密な関係を築き、バンド内での信頼も厚い
卓越した演奏技術と歌唱力を併せ持つディーン・カストロノヴォは、まさにジャーニーに欠かせない存在となっています。困難を乗り越えて復帰を果たした彼の姿は、バンドの代表曲「Don't Stop Believin'」の精神そのものを体現しているとも言えるでしょう。
トッド・ジェンセン / Todd Jensen(ベース)
項目 | 詳細 |
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出生名 | トッド・ジェンセン(Todd Jensen) |
本名 | 同上 |
担当楽器 | ベース、バッキングボーカル |
身長 | 175 cm |
体重 | 70 kg |
出身地 | カリフォルニア州 |
学歴 | 非公表 |
血液型 | 非公表 |
星座 | 乙女座 |
生年月日と年齢
1960年9月6日生まれの64歳。カリフォルニア州出身。身長175cm。
生い立ち:幼少期〜若い頃
10代からベースを始め、LAのクラブシーンで腕を磨きました。1980年代初頭から様々なロックバンドのセッションミュージシャンとして活動を開始。その確かな演奏技術と柔軟な対応力で、多くのミュージシャンから信頼を得ていきました。
ジャーニーでの役割や存在感
2022年にロス・バローリアの後任として加入。長年のセッションミュージシャンとしての経験を活かし、安定感のあるベースラインでバンドのリズムセクションを支えています。特にドラマーのディーン・カストロノヴォとの息の合ったプレイは、ライブパフォーマンスの質を高めています。
ソロ名義での活動について
ソロ活動よりも、根っからのロックンローラーらしく数々の著名アーティストのサポートベーシストとして活躍。デヴィッド・リー・ロス、アリス・クーパー、ポール・ギルバート、Y&T など、ロック界の重要人物との共演歴があります。
家族について
プライベートな生活は非公開としており、家族に関する情報はほとんど明らかにされていません。
その他、逸話や伝説など
- デヴィッド・リー・ロス(元Van Halen)のバンドで7年間活動し、重要なライブ録音に参加
- アリス・クーパーのワールドツアーでも実力を発揮
- セッションミュージシャンとして1000以上のレコーディングに参加したと言われている
- 楽器メーカーとの協力で、ベース演奏のマスタークラスを開催することも
- 若手ミュージシャンの育成にも熱心で、プライベートレッスンも行っている
- ジャーニーのオーディションでは、その場でのアドリブ演奏の実力が高く評価された
40年以上のキャリアを持つベテランミュージシャンとして、トッド・ジェンセンはジャーニーに新たな安定感をもたらしています。セッションミュージシャンとしての豊富な経験と、どんな状況でも安定したプレイを披露できる実力は、バンドの現在の音楽性を支える重要な要素となっています。
ジェイソン・ダーラトカ / Jason Derlatka(キーボード)
項目 | 詳細 |
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出生名 | ジェイソン・ダーラトカ(Jason Derlatka) |
本名 | 同上 |
担当楽器 | キーボード、バッキングボーカル |
身長 | 非公表 |
体重 | 非公表 |
出身地 | カリフォルニア州 |
学歴 | バークリー音楽大学 |
血液型 | 非公表 |
星座 | 非公表(1972年生まれ) |
生年月日と年齢
1972年生まれの52歳。カリフォルニア州出身。
生い立ち:幼少期〜若い頃
幼少期からピアノを学び、バークリー音楽大学で本格的な音楽教育を受けました。その後、ロサンゼルスを拠点にセッションミュージシャンとして活動を開始。テレビ番組や映画の音楽制作にも携わり、作編曲家としてのキャリアも築いていきました。
ジャーニーでの役割や存在感
2020年にバンドに加入。ジョナサン・ケインとともにダブルキーボード体制を確立し、より厚みのあるサウンドの実現に貢献しています。特にライブでは、バックボーカルも担当し、豊かなハーモニーワークを支えています。2022年のアルバム「Freedom」では、キーボーディストとしての技量を存分に発揮しました。
ソロ名義での活動について
主にテレビ業界での作曲家・編曲家として活躍。「アメリカン・アイドル」「So You Think You Can Dance」などの人気番組の音楽制作に携わってきました。
家族について
プライバシーを重視しており、家族に関する情報は公開されていません。
その他、逸話や伝説など
- テレビ業界での音楽制作により、エミー賞にノミネートされた経験を持つ
- ジャーニーに加入する前から、ニール・ショーンとの音楽的な交流があった
- スタジオミュージシャンとして数多くのアーティストのレコーディングに参加
- クラシックからロックまで幅広い音楽的バックグラウンドを持つ
- ライブパフォーマンスでは、複雑なキーボードパートとバックボーカルを同時にこなす高い技術を披露
テレビ業界での豊富な経験と、クラシックからロックまでの幅広い音楽性を持つジェイソン・ダーラトカの加入により、ジャーニーのサウンドはより深みと多様性を増しています。特にライブパフォーマンスでは、その実力を遺憾なく発揮し、バンドの新たな魅力を引き出すことに成功しています。
旧メンバーを紹介
歴代ボーカルの変更と、その理由
ジャーニーは結成から現在まで、5人のボーカリストがマイクを握ってきました。その変遷は、バンドの音楽的進化を如実に物語っています。
1代目:グレッグ・ローリー(1973-1977)
結成時から4年間、キーボーディスト兼ボーカリストとして活躍。プログレッシブ・ロック色の強い初期3作品「Journey」「Look into the Future」「Next」で、バンドの基礎を築き上げました。
バンドがよりメロディアスなロックサウンドを目指す方向性を選んだため、キーボード兼ボーカルのローリーは1977年に脱退。プログレッシブ・ロック色の強かった初期路線から、よりポップなサウンドへの転換期でした。
2代目:ロバート・フライシュマン(1977-1978)
わずか1年未満の在籍期間でしたが、アルバム「Next」で、バンドのサウンドをポップロック寄りへと転換させる重要な役割を果たしました。
バンドが求める方向性とフレイシャーのスタイルの違いが表面化。より強力なボーカリストを求めて、彼との契約を解除へ。
3代目:スティーヴ・ペリー(1978-1998)
20年にわたるジャーニーの黄金期を支えた伝説的ボーカリスト。モントローズ出身の彼の加入により、「Infinity」から「Frontiers」まで、数々の名曲とミリオンセラーを生み出しました。その特徴的なハイトーンボーカルは「The Voice」と称され、今なお多くのファンに愛され続けています。
1996年のハイキング中に事故で腰を負傷。手術後も完治せず、さらに股関節の問題も発生。ツアーやレコーディングが困難となり、本人の心労やバンドとの意見の相違も重なって1998年に正式脱退となりました。
4代目:スティーヴ・オージェリー(1998-2006)
ペリーの後任として8年間在籍。プレッシャーの中でも独自の魅力を放ち、アルバム「Arrival」「Generations」でバンドを新時代へと導きました。
バンドの活動が一時的に低迷期を迎え、新たな方向性を模索する中で、2006年に相互の合意のもと脱退。この頃のジャーニーは、新たなエネルギーを必要としていました。
5代目:アーネル・ピネダ(2007-現在)
YouTubeで発見されたフィリピンの歌手。ペリー時代の名曲群を完璧に歌いこなす実力と、自身の個性を見事に融合。アルバム「Revelation」「Eclipse」「Freedom」で新たな成功を収め、現在もバンドの顔として活躍中!
このように、各時代のボーカリストたちは、それぞれが異なる魅力でジャーニーの音楽を彩ってきました。メンバーの変遷は、バンド名が示す通り、終わりなき「旅(Journey)」の証となっているのです!
ボーカル以外の旧メンバー
1970年代から2020年代まで、ジャーニーの音楽を支えてきた重要な旧メンバーたちをご紹介します。
ギター陣
- ジョージ・ティックナー(1973-1975):初期の実験的サウンドを確立した功労者
ベース陣
- ロス・ヴァロリー(1973-1985, 2002-2021):バンド黄金期を支えた重鎮。2002年の再結成時にも参加
- ランディ・ジャクソン(1985-1987):80年代後期に在籍し、洗練されたプレイで魅せる
ドラム陣
- プレーリー・プリンス(1973-1976):初期3作品でテクニカルなプレイを披露
- エインズレー・ダンバー(1974-1978):プログレッシブな要素を打ち出す
- スティーヴ・スミス(1978-1985, 1995-1998):ペリー時代の代表作で絶妙なリズムを刻む
キーボード陣
- グレッグ・ローリー(1973-1977):キーボード兼ボーカルとして初期を牽引
各メンバーがそれぞれの時代に、ジャーニーのサウンドを形作った重要なピースでした。バンドの音楽的発展は、これら才能あるミュージシャンたちの貢献なしには語れない!
また、多くのメンバーが後にソロアーティストとして、あるいは他の著名バンドで活躍していることも素晴らしいですね。これは、ジャーニーが常にトップレベルのミュージシャンを擁していた証ですね。
ジャーニーとは?Journeyの結成から現在までの活動を解説
伝説の始まり:実験的サウンドから商業的成功へ(1973-1977)
1973年、サンフランシスコで元サンタナのメンバー、ニール・ショーンとグレッグ・ローリーを中心に結成。当初はプログレッシブ・ロック色の強い実験的なサウンドを追求。初期3枚のアルバムは、現在とは異なる個性的な音楽性を持っていました。
黄金期の到来:スティーヴ・ペリー時代(1978-1987)
スティーヴ・ペリーの加入により、バンドは劇的な変貌を遂げます。「Infinity」(1978)から「Frontiers」(1983)までの期間は、「Don't Stop Believin'」「Open Arms」「Separate Ways」など、今なお色褪せない名曲の数々を生み出した黄金期。世界的な成功を収め、8000万枚以上のアルバムセールスを記録します。
混迷と変革:活動休止からの再起(1987-2006)
1987年以降、活動ペースは徐々に低下。1998年にペリーが正式に脱退し、スティーヴ・オーギュストンを新ボーカリストに迎えますが、かつての勢いを取り戻すまでには至りませんでした。
奇跡の再生:アーネル・ピネダ加入と新たな挑戦(2007-現在)
2007年、フィリピン人シンガー、アーネル・ピネダの加入により、バンドは見事な復活を遂げます。2008年の「Revelation」は大きな商業的成功を収め、その後も精力的なツアー活動を展開。2022年には15作目となる「Freedom」をリリース。50年近い歴史を持つバンドとは思えない、新鮮なサウンドで聴衆を魅了し続けています。
ロック界における伝説と影響力
ロックの殿堂入り(2017年)を果たすなど、その功績は高く評価されています。メロディアスなハードロックサウンドは、後続のバンドに大きな影響を与え続けており、特に「Don't Stop Believin'」は、ドラマ「glee」での使用を機に新たな世代のファンを獲得。まさに世代を超えて愛される稀有なバンドとなっています。
現在の活動状況
2024年現在も精力的にツアーを行い、新曲の制作も継続。ニール・ショーンを中心とした現体制で、ジャーニーらしさと伝統を守りながらも新しい挑戦を続けています。50周年を迎えたバンドの「旅」は、まだまだ続いていくことでしょう。
"Journey"は、まだ終わらない ~6つの魂が紡ぐ、永遠なる旅路~
1973年にサンフランシスコで産声を上げたジャーニー。半世紀を経た今なお、彼らの音楽は世界中の人々の心を揺さぶり続けています。プログレッシブ・ロックからの出発、スティーヴ・ペリー時代の黄金期、そしてアーネル・ピネダとの現体制まで、その音楽は常に進化を遂げてきました。
8000万枚を超えるアルバムセールス、2017年のロックの殿堂入り、そして2009年のドラマ「glee」での楽曲使用を機とした新世代のファン獲得。これらの功績は、彼らの音楽が持つ普遍的な力を証明しています。「Open Arms」「Separate Ways」「Faithfully」など、時代を超えて愛される名曲の数々は、人生の喜びや苦悩、そして「決して諦めない」という強い意志を歌い継いできました。
結成メンバーのニール・ショーンを軸に、幾多のメンバーチェンジを乗り越えてきた彼らの歴史は、まさにバンド名が示す「旅(Journey)」そのもの。2024年現在、6人の精鋭たちが奏でる音楽は、かつてないほどの深みと力強さを帯びています。
この先も彼らは、新しい世代のリスナーたちと共に、果てしない音楽の旅を続けていくことでしょう。なぜなら——彼らの魂は、永遠に「信じることを止めない(Don't Stop Believin')」から!
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