グラミー賞3度受賞、世界的スーパーバンド「マルーン5」。抜けるような爽快感とグルーヴィーなサウンドで、ポップミュージックの新時代を切り拓いてきました。
1994年の結成以来、恋愛や人生の機微を歌い続け、日本でも多くのCM楽曲に起用されてその魅力はお茶の間にも一気に浸透!
フロントマンのアダム・レヴィーンのハイミッド音域に個性がある歌声と、R&B、ポップ、ロック、ソウルをちょうどいい塩梅に散りばめた音楽性は、ストリーミング配信時代においても圧倒的な支持を集めています。
結婚式の定番ソングから、ドライブで聴きたいアップテンポな曲まで。この記事では、マルーン5の魅力が詰まった人気曲21曲を厳選してご紹介します。あなたのプレイリストに新しいお気に入りが見つかるはず!
マルーン5の代表曲
This Love
2002年のデビューアルバム『Songs About Jane』に収録された、バンドの代表作。
アダム・レヴィーンが実際の失恋経験を曲に昇華したことで知られています。ファンキーなギターリフと印象的なファルセットが特徴で、Billboard Hot 100で5位を記録。MTVのヘビーローテーションによって世界的ブレイクのきっかけとなりました。「この曲でマルーン5のファンになった」というコアファンも多く、ライブでは必ず盛り上がる定番曲!
She Will Be Loved
同じく『Songs About Jane』収録の珠玉のバラード。優しいギターアルペジオから始まり、切ない歌詞にシンクロさせるフォールダウンを活かした歌い方がバッチリハマっています。エンディングのスライド・ギターがまた泣かせる〜。
アダムが友人の恋愛を観察して書いた曲で、「誰かを一方的に想い続ける」という普遍的なテーマが共感を呼びました。2004年にリリースされたシングルはBillboard Hot 100で5位にランクイン。日本ではノエビア化粧品のCM曲としても認知が高い一曲♪
Moves Like Jagger
2011年発表の『Hands All Over』に追加収録された楽曲。ロックの伝説ミック・ジャガーへのオマージュとして制作され、Christina Aguileraとのコラボレーションも話題に。
中毒性の高いホイッスルとダンサブルなトランスビートの融合は、バンドの新境地として高く評価されました。Billboard Hot 100で4週連続1位を獲得し、世界累計販売数は1,400万枚を突破。マルーン5の転機となったナンバー。
Sugar
2014年の5thアルバム『V』からのシングル。結婚式に飛び入り参加してサプライズ演奏するというミュージックビデオは、YouTubeで40億回以上の再生を記録。
ハイトーンファルセットと跳躍性のあるキャッチーなメロディが特徴で、「砂糖のように甘い愛」を歌った歌詞も印象的です。Billboard Hot 100で2位を記録し、スポティファイでは最も再生されているマルーン5の楽曲の一つ!
Payphone
2012年リリースの『Overexposed』からの先行シングル。Wiz Khalifaをフィーチャリングに迎え、失恋後の切ない心情を公衆電話という象徴的なモチーフで表現。
アダムの切実な歌声とラップのコントラストが効いた楽曲としてファンにもすんなり受け入れられた遊び心に富んだ一曲です。Billboard Hot 100で2位を獲得し、イギリスでは1位を記録。「現代のR&Bポップスの完成形」とも言えるクオリティー!
Maps
2014年の『V』からのリード・シングル。80年代のニューウェイヴを思わせるギターサウンドと、現代的なサウンドプロダクションが融合した意欲作。
アダムが当時の婚約者(現在の妻)のベハティ・プリンスルーへの想いを込めて書いた曲として知られています。Billboard Hot 100で6位を記録し、特にヨーロッパで大きな支持を得ました。マルーン5らしさが随所に詰まったトリップ感のある傑作。
ノリのいい曲
Animals
2014年『V』収録の一曲で、野性的な恋愛を動物の本能になぞらえた大胆な歌詞が話題に。
エレクトロニックな要素にアダムの甘美さが徐々に染み渡り広がっていく展開は圧巻ですね。ミステリアスな雰囲気でエグめのMVは公開1週間で1,000万回再生を突破。Billboard Hot 100で3位を獲得し、ライブではファンが動物の鳴き真似で盛り上がる定番曲!
One More Night
2012年『Overexposed』のリードシングル。レゲエとポップを融合させた斬新なサウンドで、マルーン5の新境地を開拓。
「別れるべきとわかっていても、もう一晩だけ」という歌詞のストーリー性も評価され、Billboard Hot 100で9週連続1位という快挙を達成。凄腕プロデューサーのMax Martinとの初コラボ作品としても注目を集めました。
楽曲構成はとてもシンプルなのですが、サウンドデザインの巧みさでここまで魅せるとは凄いことです...!
Don't Wanna Know
2016年のシングル曲で、ケンドリック・ラマーをフィーチャリング。トロピカルハウスの要素を取り入れた爽やかなサウンドと、失恋後の複雑な心情を描いた歌詞のギャップにもご注目!
Pokemon GOをモチーフにしたユーモアあるMVも人気を博し、Billboard Hot 100で6位にランクイン。「夏のドライブで聴きたい曲No.1」として根強い人気を誇るナンバーです。
What Lovers Do
2017年『Red Pill Blues』からのシングル。R&BシンガーのSZAとのコラボレーションで、恋の駆け引きをプレイフルに表現した楽曲。
クラップが効いた軽快だけど深めのビートとキャッチーなメロディが魅力で、Billboard Hot 100で9位を記録。アニメーションを活用したユニークなMVは、とくに若い世代からの支持を獲得。デートのBGMにも最適ですね。
Lucky Strike
2012年『Overexposed』収録曲。タイトルのボウリング用語「ラッキーストライク」をラブソングに転用した遊び心と、ファンキーなギターリフが印象的。
制作時、バンドメンバー全員が「一発で気に入った」というエピソードを持つ曲で、ライブでの人気も高く、アルバム収録曲ながら、ヨーロッパの複数の国でシングルカットされるほどの人気を誇りました。
結婚式にピッタリ!ウエディングソング
Sunday Morning
2002年『Songs About Jane』収録の珠玉のミディアムバラード。日曜の朝、恋人と過ごす穏やかな時間を歌った楽曲で、ジャジーなピアノヴォイシングとアダムの優しい歌声が心地よい!
制作時、アダムが当時の恋人との思い出を込めて書いた曲として知られています。Billboard Hot 100で31位を記録。海外でも「ファーストダンスの定番曲」として多くのカップルに選ばれ、結婚式プランナーからの支持も厚い一曲です。
Beautiful Goodbye
2010年『Hands All Over』収録のバラード。曲タイトルだけ見ると意外かも知れませんが、別れを経験した後でもその恋を美しい思い出として大切にしたいという想いを歌った楽曲。
空間を聴かせるようなアコースティックギターの温かな音色とパーフェクトな裏メロで、「出会いと別れを経て、運命の人と巡り会えた」というストーリーを持つカップルの間で人気です。披露宴の退場曲やエンドロールBGMとしても使用されることが多く、大人の恋愛を感じさせる一曲!
Just a Feeling
2010年『Hands All Over』からの感動的なバラード。直感的な恋の予感を繊細に描いた歌詞と、美しいピアノメロディがイントロから胸を打ちます。
アダムが「一目惚れの瞬間」をイメージして書いた曲で、実力派集団のマルーン5らしい洗練された生演奏と壮大なサウンドスケープが魅力。欧米では多くのプロポーズシーンで使用されており、「運命の出会いを感じさせる楽曲」として結婚式での人気も高まっています。
Love Somebody
2012年『Overexposed』収録の愛の讃歌。「誰かを愛したい」というシンプルな想いを力強く歌い上げた楽曲で、渦巻くシンセサイザーサウンドとアダムの情熱的な歌声が高次元でマッチング!
Billboard Hot 100で10位を記録し、MVは1.5億回以上の再生を記録。結婚式では主に披露宴の乾杯や祝辞の後のBGMとして使用され、「会場の雰囲気が一気に華やかになる」選曲になること間違いなし。プロデューサーのRyan Teddorとの共作で、「純粋な愛の hymn(賛美歌)を作りたかった」というエピソードも。
映画主題歌・挿入歌
Lost Stars(Begin Again)
2014年公開の音楽映画『Begin Again(はじまりのうた)』の主題歌。アダム・レヴィーンが俳優としても出演し、劇中では売れっ子ミュージシャンを演じています。
美しい星空の下で自分を見失った人々を歌った楽曲で、アコースティックバージョンと、バンドアレンジの2つのバージョンが収録されています。アカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、第87回アカデミー賞授賞式でアダムが熱唱したことでも話題に。映画とリンクした深みのある歌い上げ方に拍手!
Come Away to the Water(The Hunger Games)
2012年公開の大ヒット映画『ハンガー・ゲーム』のサウンドトラックに収録。映画の世界観を色濃く反映した暗めのフォークテイストの楽曲で、通常のマルーン5のサウンドとは一線を画す実験的な作品として注目を集めました。
コントリビューティング・アーティストとしての参加でしたが、バンドの新たな可能性を示した一曲として評価されています。特にヨーロッパでの反響が大きく、映画の世界観を見事に捉えた会心作。
Nothing Lasts Forever(Last Shot)
2008年のバスケットボール映画『Last Shot』の挿入歌として書き下ろされた楽曲。
スポーツ映画ならではの情熱と諦めない心を歌った作品で、爽快なギターサウンドとアダムの力強いボーカルが特徴です。劇中では重要なシーンで使用され、「試合のクライマックスを盛り上げる」役割をかっていました。映画のDVD化に伴い、ボーナストラックとして収録。
コラボ楽曲
Girls Like You (feat. Cardi B)
2018年『Red Pill Blues』収録の大ヒット曲。女性への賛歌として制作され、当時ブレイク中だったCardi Bの参加で話題を呼びました。
ミュージックビデオには、セリーナ・ウィリアムズやガル・ガドットなど、様々な分野で活躍する女性セレブリティが出演し、女性のエンパワーメントを表現。Billboard Hot 100で7週連続1位を獲得し、2018年年間チャートでも3位にランクイン。「時代を象徴する曲」として各方面から崇められる名曲!
Beautiful Mistakes (feat. Megan Thee Stallion)
2021年のシングル曲。サマーアンセムを意識して制作され、グラミー賞最優秀新人賞を受賞したMegan Thee Stallionの参加で大きな注目を集めました。
切ない失恋の歌詞とトロピカルなサウンド、そしてメーガンの力強いラップが絶妙なバランスを生み出しています。Billboard Hot 100で13位を記録し、特にTikTokでの人気が高く、「マルーン5の現代的な解釈」として若い世代からの支持を獲得。プロデューサーのBlackbearの力量を再確認させてくれた一曲でもあります。
Memories (Remix) (feat. YG)
2019年にリリースされた「Memories」のリミックスバージョン。故人を偲ぶ原曲の世界観に、ウエストコーストヒップホップの重鎮YGの視点が加わることで、新たな深みを持った楽曲に生まれ変わりました。
パッヘルベルの「カノン」をサンプリングした印象的なメロディと、YGの切実なラップが見事に調和。原曲のBillboard Hot 100で2位という記録に続き、このリミックスバージョンも高い注目を集めました。
まとめ:マルーン5の人気曲を聴くならこの曲から!
1994年の結成以来、ポップミュージックの最前線で輝き続けるマルーン5。本記事では、彼らの代表曲から結婚式にぴったりの楽曲、さらには映画主題歌やコラボレーション作品まで、21曲をご紹介してきました。
アダム・レヴィーンの特徴的なファルセットと、実力派が集結したバンドならではの卓越した演奏力が生み出す楽曲は、時代とともに進化を続けています。デビュー作『Songs About Jane』収録の「This Love」や「She Will Be Loved」から、最新のヒップホップアーティストとのコラボレーションまで、その音楽性はビッグバン的に常に拡張し続けているのです。
ロック、R&B、エレクトロニック、ヒップホップ。様々な要素を取り入れながらも、マルーン5らしさを失わない彼らの音楽は、世代を超えて多くのリスナーの心を掴んでいます。結婚式のファーストダンスで使われる「Sunday Morning」、パーティーで盛り上がる「Animals」、映画の感動的なシーンを彩る「Lost Stars」など、それぞれの楽曲が異なる魅力を放っています。
変わりゆく音楽シーンの中で、常に新しい挑戦を続けるマルーン5。本記事で紹介した21曲は、彼らの輝かしい軌跡の一部に過ぎません。あなたのプレイリストやライフイベントに、ぜひお気に入りの一曲を追加してくださいね♪
※マルーン5のオススメアルバムをご紹介した記事も、あわせてご覧ください