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ジョージ・ハリスンの名曲21選!代表曲からバラードまでソロ時代から厳選

「名曲ベスト21 George Harrison 人気・代表曲」と記載したアイキャッチ

「My Sweet Lord」で全米1位を獲得し、世界中の音楽ファンを魅了したジョージ・ハリスン

ビートルズのギタリストとしての輝かしい功績の影で、実は彼のソロワークには驚くべき才能の開花がありました。

東洋の神秘主義とウエスタンロックを融合させた独創的なサウンド。トレードマークとも言える、スライドギターが奏でる天空のメロディ。そして、魂の深みから紡ぎ出される歌詞の数々。
「静かなビートル」と呼ばれた彼は、ソロになることで本当の声を解き放ったとも言えるのです。デビューアルバム『All Things Must Pass』で示された圧倒的な才能は、最後の作品『Brainwashed』まで一貫して輝き続けました。

今回は、そんな稀代のミュージシャンの足跡を、21の名曲とともに辿っていきます。ジョージ・ハリスンが残した永遠の名曲の数々を、その制作背景や逸話とともにご紹介します!

ジョージ・ハリスンの代表曲

My Sweet Lord

ジョージ・ハリスンのソロ・デビューアルバム『All Things Must Pass』からの先行シングル。

スピリチュアルな歌詞と印象的なスライドギターが心地よい楽曲で、ビートルズ解散後初めてメンバーがソロで全米1位を獲得した歴史的な曲です。ヒンドゥー教の「ハレ・クリシュナ」とキリスト教の「ハレルヤ」を融合させた歌詞は、東西の精神性を結びつけようとした彼の思想を表現しています。

後にThe Chiffonsの「He's So Fine」との類似性が指摘され訴訟に発展しましたが、この件について彼は「無意識の盗作」だったと述べています。プロデュースにフィル・スペクターを起用し、壮大なウォール・オブ・サウンドが実現しました。

What Is Life

同じく『All Things Must Pass』からのシングルカット。

力強いギターリフと明るいホーンセクション、タンバリンのサウンドがカラフルなアップテンポナンバーです。実は当初、ビリー・プレストンのアルバム用に書かれた楽曲でしたが、録音中にあまりにも良い出来栄えだったため、自身のアルバムに収録することを決めたというエピソードが残っています。

US Billboard Hot 100で10位を記録し、イギリスでも10位にランクイン。後年、映画『Goodfellas』や『This Is 40』などの映画にも使用されてお茶の間にも浸透したジョージサウンドのひとつ♪

Give Me Love (Give Me Peace on Earth)

アルバム『Living in the Material World』からのシングル。

平和への祈りを込めた歌詞と、清涼感あふれるアコースティックギターのストラミングサウンドがナイスです。1973年のUS Billboard Hot 100で1位を獲得し、ハリスンにとって2度目の全米1位となりました。

当時、ベトナム戦争の影響で混乱していた世界情勢を背景に、普遍的な祈りの言葉を綴った本作は、多くの人々の心に響きました。後にジョン・レノンが「素晴らしい曲だ」と絶賛したことでも知られています。

Got My Mind Set on You

アルバム『Cloud Nine』からのシングル。1962年にJames Rayが発表した楽曲のカバーですが、ジェフ・リンとの共同プロデュースにより、80年代らしい洗練されたサウンドに思い切ったアレンジ!

明るく前向きな歌詞とアメリカンなアレンジが完璧なマッチングで、1988年に全米1位を獲得。これは彼にとって最後の全米1位となりました。ミュージックビデオでジムで運動するハリスンの姿が話題を呼び、MTVでヘビーローテーションされました。

When We Was Fab

同じく『Cloud Nine』からの楽曲。タイトル通り、ビートルズ時代(Fab Four)を振り返った nostalgic な1曲です。

サイケデリックなサウンドとストリングスアレンジは、明らかに『Magical Mystery Tour』期を意識しており、ビートルズファンの間で特に人気の高い楽曲となっています。ミュージックビデオにはリンゴ・スターが出演し、ポール・マッカートニーのベース演奏も収録されており、まさにビートルズの再会を思わせる作品となりました。

All Things Must Pass

同名アルバムのタイトル曲。実はビートルズ時代の1969年に書かれた楽曲ですが、バンドには採用されずソロアルバムでの収録となりました。

人生の無常を詠った深い歌詞と、荘厳なアレンジがどこまでも優しいナンバーです。タイトルの「すべてのものは過ぎ去る」という言葉は、彼の仏教的な世界観を反映しています。2001年の彼の死後、多くのファンがこの曲に深い慰めを見出したと語られる伝説の一曲。2020年にはオリヴィア・ハリスンが50周年記念エディションの制作に携わっていました。

キャッチー&ロックナンバー

This Is Love

1987年リリースの『Cloud Nine』に収録された本作は、ELOのジェフ・リンとの共同プロデュースによる80年代シティポップスの粋を集めたような楽曲です。

軽快なリズムと強めに掛けられたコンプレッサーが気持ち良いギターサウンド、そして素直な愛のリリック。実はこの曲、当初はバラード調で書かれていましたが、ジェフ・リンの提案でアップテンポなロックナンバーに生まれ変わったというエピソードが残っています。

Blow Away

1979年、自身の名を冠したアルバム『George Harrison』からのシングル。

雨の日に庭の植物を見ていた時にインスピレーションを得て書かれたという本作は、ネガティブな感情を吹き飛ばすような前向きなメッセージが込められています。

US Billboard Hot 100で16位を記録し、特にアメリカでの人気が高かった1曲です。ハリスンらしい哲学的な歌詞でありながら、サビのメロディが非常にキャッチーで、ライブでも定番曲となりました。ちょっとポールの影響を受けている曲作りのような気がしますね。

Any Road

遺作となった2002年のアルバム『Brainwashed』からの1曲。「行き先を知らなければ、どんな道でも良い」という禅問答のような歌詞が印象的です。

実はこの曲、1988年に書き始められながら、長年お蔵入りとなっていました。息子のダニーとの共同プロデュースにより、父から子へとバトンが受け継がれた形で完成。ハリスンらしい哲学的なメッセージと、カントリー調のリズミカルなサウンドが見事に調和していますね!

Dark Horse

1974年リリースの同名アルバムのタイトル曲で、喉の不調を抱えながらのレコーディングながら、力強いヴォーカルを聴かせています。

「暗馬」という意味のタイトルには、ビートルズのギタリストという枠を超えて独自の道を歩む決意が込められているとされています。当時のガールフレンドだったオリヴィア(後の妻)との関係を歌った個人的な歌詞でありながら、普遍的な共感を呼ぶ楽曲として支持を集めました。

This Song

1976年の『Thirty Three & 1/3』からのシングル。「My Sweet Lord」の訴訟問題を皮肉った歌詞をダンスホール系ロックンロールビートに乗せた、ハリスンの茶目っ気のある一面が垣間見える楽曲です。

裁判の苦い経験をユーモアに変えた彼の対応に多くのファンが好感を持ち、ミュージックビデオには「この曲は誰の曲とも似ていない」という字幕が挿入され、自虐的なジョークでも観る者を楽しませました。

バラードの名曲

While My Guitar Gently Weeps (Demo Version)

ビートルズの『ホワイト・アルバム』に収録された名曲のアコースティックデモ版が、1968年の録音から約30年の時を経て、1996年のアンソロジー3で公開されました。

バンドバージョンとは異なり、ただ一本のアコースティックギターと生声だけで録音された本テイクからは、曲の持つ本質的な哀愁が染み出ていますね。「万物は関連している」という東洋思想から着想を得たという歌詞は、デモ版でより深い共感を呼び起こしました。オリジナルには参加していないエリック・クラプトンも「デモ版こそ曲の真髄を表している」と評価しています。

Beautiful Girl

1976年の『Thirty Three & 1/3』に収録された美しいラブバラード。

実は1969年に書き始められ、後に妻となるオリヴィアへの想いを歌った楽曲です。軽やかなギターアルペジオと、ハリスンならではの繊細なボーカルが特徴的です。リリース当時「ビートルズ時代を思わせる完成度の高いメロディライン」と高く評価されました。プロデューサーのトム・スコットによる巧みな上モノアレンジも、楽曲の魅力を一層引き立てていますね♪

All Those Years Ago

1981年リリースの『Somewhere in England』からのシングル。ジョン・レノン射殺から間もない時期に発表された本作は、亡き盟友への追悼と感謝の念が込められています。

リンゴ・スターがドラムス、ポール・マッカートニーがバッキングボーカルで参加という、事実上のビートルズ再集結となった歴史的な1曲です。US Billboard Hot 100で2位を記録。「All those years ago, when we was fab…」という歌詞は、今でもビートルズファンの心に深く刻まれています。

Never Get Over You

遺作となった『Brainwashed』に収録された秀逸なバラード。

商業的には苦戦したアルバム内の楽曲ですが、ハリスンの真骨頂とも言えるスライドギターの音色が、切ない歌詞の世界観を見事に表現していてとても美しい仕上がりです。アルバム自体の知名度は高くありませんが、コアなジョージファンの間では「最も美しいラブソングの一つ」として語り継がれています。

Rising Sun

同じく『Brainwashed』からの感動的なバラード。

息子のダーニーとジェフ・リンによって完成された本作には、まるで天国からのメッセージのような神秘的な雰囲気が漂っています。インドの伝統楽器とウエスタンサウンドの見事な調和、そして人生の黄昏時を静かに見つめる歌詞は、DNAに語りかけるような不思議な魔力があります。グラミー賞にもノミネートされて再注目を浴びた作品です。

隠れた名曲

Be Here Now

1973年の『Living in the Material World』に収録された瞑想的な楽曲。

タイトルは、ハリスンの精神的導師ラーム・ダースの著書から取られています。静謐なアコースティックギターの音色と、まるで祈りのような歌声がデトックスや癒やしに最適です。

録音には、インド古典音楽の巨匠ザキール・フセインが参加し、タブラの繊細な響きが東洋的な神秘性を醸し出しています。アルバムの隠れた人気曲として、瞑想やヨガのBGMとしても愛用されているというマニアックな名曲。

Art of Dying

1970年の大作『All Things Must Pass』に収録された野心作。

ビートルズ時代の1966年に書き始められた本曲は、仏教の輪廻転生の概念をロック的に解釈した壮大な作品です。エリック・クラプトンとのギターの絡み、フィル・スペクターのダイナミックなプロデュース、そしてインド的なリズムパターンが絶妙に調和しています。デジタルリマスター版のリリースを機に、近年再評価の声が高まっている1曲です。

Run So Far

1989年に録音され、後に1992年のエリック・クラプトンのアルバム『Journeyman』に提供された楽曲。

ハリスン自身のバージョンは2002年の『Brainwashed』で posthumous リリースされました。親友クラプトンとの深い絆を感じさせる温かなメロディラインと、人生の旅路を詠った深い歌詞がジョージらしい。生前のハリスンは「最も気に入っている近年の作品の一つ」と語っていたとされています。

Fish on the Sand

1987年の『Cloud Nine』に収録された楽曲。

プロデューサーのジェフ・リンとの実験的なアプローチが光る1曲で、80年代のサウンドとハリスンならではの哲学的な歌詞が見事に融合しています。タイトルは禅問答から着想を得たと言われており、物質主義への警鐘を込めたメッセージ性の高い作品となっています。
アルバムの中では比較的地味な位置づけながら、マニアの間では「最も深いメッセージを持つ楽曲」として評価されています。

Life Itself

1981年の『Somewhere in England』からの哲学的な楽曲。

当時の音楽性の変化を模索する中で生まれた本作は、神への感謝と畏敬の念を独特の視点で描いています。レコード会社との確執の中で制作された同アルバムですが、本作に関しては「最も純粋なハリスンらしさが表現された曲」として、プロデューサーのレイ・クーパーも太鼓判を押しています。

今にも飛び出すかのようなスライドギターのフレーズと、深い精神性を感じさせるコーラスワークは、まさにハリスンの真骨頂と言えるでしょう。

ジョージ・ハリスンの名曲紹介:まとめ

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「マテリアル・ワールドの中で生きていく私たちに、スピリチュアルな光を投げかけ続けた音楽家」—— ジョージ・ハリスンの足跡は、そう表現できるかもしれません。

そして、全ての楽曲に通底するのが彼独自の美意識です。絹のように滑らかなスライドギターの音色、東洋思想と西洋感性の絶妙な融合、そして深遠な精神世界を優しく語りかける歌詞の数々。このジョージ特有の要素は、70年代から2000年代初頭まで、少しも色褪せることなく、むしろ年を追うごとに深みを増していったのです。

「静かなビートル」と呼ばれた彼でしたが、その実像は、遥かにダイナミックなものでした。商業的な成功に縛られることなく、常に自身の芸術的信念を追求し続けた姿勢は、後世のミュージシャンたちにも大きな影響を与えています。実際、現代の音楽シーンにおいても、スピリチュアルな要素とポップミュージックの融合を試みるアーティストたちが、しばしばハリスンから霊感を得ていると語っていますからね!

現代を生きる私たちの心に、確かな慰めと希望をもたらし続けているのことは間違いありません。たまには私達もジョージ・ハリスンの音楽にどっぷりと浸って、物質社会や資本主義社会から一歩外に出てみるのも良いかも知れませんね。

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