エアロスミスって名前、一度は聞いたことありますよね?
アメリカを代表するロックバンドで、スティーヴン・タイラーのあのユニークな声、ジョー・ペリーのギターが織りなす熱いサウンド。
そう、彼らの音楽には、心を震わせる何かがあります。
今回は、そんなエアロスミスの名曲を10曲厳選してご紹介します。
「Walk This Way」や「Sweet Emotion」といった代表曲から、切ないバラードの「I Don’t Want to Miss a Thing」、激しい「Nine Lives」、そしてポップな「Jaded」まで、エアロスミスの多面性を感じることができる選曲です。
50年以上の活動歴を持ち、15枚ものオリジナルアルバムを創作し、ロックバンドのレジェンドとしていまだに現役で活躍中のAerosmithの音楽が持つ独特の魅力に迫るこの特集、一緒に楽しんでいきましょう!
エアロスミスの代表曲
Walk This Way
この曲を耳にしたことがない人はいないくらいの名曲「Walk This Way」。
1975年にリリースされてからというもの、ロック界の真のクラシックとして君臨し続けています。
スティーヴン・タイラーのキャッチーな歌詞とジョー・ペリーの印象的なリフが完璧に融合していて、聴く人を即座にエアロスミスの世界へと引き込む不思議な力があります。
このギターリフのアイデア、どうやって思いついたのだろう!?
前例がないようなアプローチで、ハーフタイムシャッフル気味に若干ハネたビートが実際に弾くと結構難しい!
そして、Run-D.M.C.とのコラボレーションでこの曲は再びチャートを賑わせ、ロックとヒップホップの架け橋ともなった。
まさに、人生の歩き方を変えるほどのインパクトがある曲。
Sweet Emotion
そして、「Sweet Emotion」。
この曲のベースラインを聴いた瞬間、あなたはエアロスミスの魔法にかかること間違いなし。
1975年のアルバム『Toys in the Attic』からの一曲で、バンドのブレイクスルーを決定づけた。
スティーヴン・タイラーのファンキーな声が、あの感情的な歌詞をさらに際立たせていているのはもちろん、イントロにはトーキングモジュレーターやSE処理も使用されており、かなりエキセントリックでサイケな印象。
エンディングのギター・ソロでは、ショートディレイがたっぷり掛かったジョーらしいプレイが炸裂!
激しい!ハードな楽曲
Nine Lives
「Nine Lives」について話さないわけにはいきません。
1997年にリリースされたこのタイトルトラックは、エアロスミスの力強さを存分に感じさせる一曲です。
彼らのハードな側面を見事に表現しており、ジョー・ペリーのギターはまさに炎のよう。
イントロにまさかの猫シャウト!ギターのフィードバック!からのスティーヴン・タイラーの最大級シャウト!
こんな激しい始まり方は、エアロ曲でもなかなかない。
各トラックのオーバーダブの重ね合わせ方もメリハリがあって素晴らしい。
この曲を聴けば、エアロスミスがただのロックバンドではないことを、あなたも実感するでしょう。
エアロスミスの「第九の命」が、まさにこの曲に込められています。
Let The Music Do The Talking
「Let The Music Do The Talking」は、話すよりも演奏で感情を表現しようというエアロスミスの強い意志が感じられる楽曲です。1985年にリリースされ、バンドの原点回帰を象徴するかのようなこの曲は、ロックへの情熱をダイレクトに伝えています。
「革ジャン」「ジーンズ」「バイク」と80年代を象徴するようなハードさで、男臭さ100%のアメリカンロックンロール!
排気量が大きな感じ。
激しくも心地よいドライブ感を持ったスライドバーを用いたギターが特徴的で、エアロスミスの音楽が持つエネルギーを直に感じることができるでしょう。
バラードにも名曲がたくさん
I Don’t Want to Miss a Thing
「I Don’t Want to Miss a Thing」は、エアロスミスのバラードの中でも特に大成功をおさめた一曲です。
1998年にリリースされ、映画『アルマゲドン』の主題歌としても有名ですよね。
スティーヴン・タイラーの力強くも優しいボーカルが、愛する人との切ない時間を美しく歌い上げています。
フルオーケストラを起用したシネマティックなイントロとバックグラウンド、切ないアコギのストラム、とまらないピアノのアルペジオリフレイン、
この曲でエアロスミスは、ロックだけでなく、バラードの名手であることも証明しました。
ピアノで作曲されたバラード曲は、エアロに歌わせると本当に壮大なスケールに仕上がります。
ソングライティングは、ハウ・ドゥ・アイ・リヴ(リアン・ライムス)、ルック・アウェイ(シカゴ)の作曲などでも知られる、ダイアン・ウォーレン。
Angel
「Angel」は、愛の力を信じさせてくれる、エアロスミスのもう一つの素晴らしいバラードです。
1987年にリリースされたこの楽曲は、リスナーの心を温かくするメロディと歌詞が特徴。
愛する人への深い感情が込められており、聴く人の心を癒やします。
ドラムのリバース音(SE)から始まり、オクターバーを使用したギターメロ、ゲートリヴァーブたっぷりのスネアドラムと、この時代に主流だったドラマチックさを出す演出がふんだんに盛り込まれています。
プロデューサーはブルース・フェアバーン、ソングライティングはスティーヴン・タイラーとデスモンド・チャイルド共作。
この組み合わせで名曲が生まれないわけがない!
Hole In My Soul
「Hole In My Soul」は、失われた愛をテーマにした、切なくも美しいバラードです。
1997年のアルバム『Nine Lives』に収録されており、スティーヴン・タイラーの語りかけるような歌い方が魅力的です。
サビに向けてかなりエグい転調をするのですが、そこが鳥肌が立つくらい泣けます!
薄めのストリングスパートも良いし、タイラーの円熟みを増したシャウトも堪能できる一曲。
個人的にエアロスミスのバラードで一番好きな曲です。
ソングライティングは、スティーヴン・タイラー、デズモンド・チャイルド、ジョー・ペリーの3人で、それぞれの持ち味が見事にマッチした名曲。
ポップなヒットソング!
エアロスミスがロックの巨人であることは間違いありませんが、彼らの音楽性はその枠をはるかに超えています。特に、ポップな要素を取り入れたヒットソングは、幅広い層のリスナーを魅了してきました。ここでは、そんなポップな魅力溢れる楽曲をいくつかご紹介します。
Jaded
「Jaded」は、エアロスミスのポップセンスが光る楽曲の一つです。
2001年にリリースされたこの曲は、瞬く間にチャートの上位に飛び込み、多くのファンを虜にしました。
独特のリズムとメロディーが印象的で、スティーヴン・タイラーの魅力的なボーカルが、聴く人を新しい音楽の世界へと誘います。
"Jaded"という言葉が持つ、倦怠感や飽き飽きしているという意味を巧みに表現した歌詞も、この曲の大きな魅力の一つです。
少しインド音楽っぽいアプローチや、ブーミーな音色を採用することでキャッチー過ぎないバランスに仕立てているとことが天才。
Dude (Looks Like a Lady)
「Dude (Looks Like a Lady)」は、エアロスミスが持つユーモアとアイロニーが詰まった楽曲で、1987年にリリースされました。
この曲のキャッチーなコーラスは、一度聞いたら忘れられないほど印象的。
性の役割についての社会的な固定観念を風刺した歌詞が話題を呼び、エアロスミスの多面性を示す作品として評価されています。
ホーンセクションを前面に際立たせたアレンジで、ロックバンドの枠を超えた柔軟な音楽性が感じられる曲です。
Pink
「Pink」は、1997年のアルバム『Nine Lives』からのヒットシングルで、エアロスミスのポップな側面を象徴する楽曲の一つ。
この曲は、グラミー賞を受賞するなど、批評家からの高い評価も受けました。
スティーヴン・タイラーが色「ピンク」に対して抱く愛情を歌ったこの楽曲は、軽快なメロディと明るい雰囲気が特徴で、リスナーを楽しませてくれます。
カントリー調の楽曲編成に、スティーヴン・タイラーのブルースハープとジョー・ペリーのロータリースピーカーを効かせたギターソロが映えます。
エアロスミスの名曲ベスト10:まとめ
今回ご紹介した名曲たちで、エアロスミスの音楽の深みと幅広さを感じ取ることができたはずです。
このバンドが長年にわたって愛され続ける理由は、単にヒット曲を生み出したからだけではありません。それは、彼らが生み出す音楽が、様々な感情や人生の瞬間に寄り添い、私たちを鼓舞し、時には慰めてくれるからです。
「Walk This Way」から「Pink」まで、今回セレクトした10曲は、エアロスミスがロックの枠を超えて探求した音楽の旅の一部にすぎません。
激しいハードロックのパワー、バラードの美しさ、ポップのキャッチーさと民族音楽やルーツ・ミュージックを巧みに融合させ、多様な音楽の風景を描き出していますよね。
この記事が、エアロスミスというバンドの音楽を新たに探るきっかけになり、あなた自身のお気に入りの曲やアルバムを見つける冒険の始まりとなれば幸いです。
エアロスミスの音楽は、聴く人の心に強く響くメッセージと共に、これからも長く色褪せることなく私たちの側にあり続けるでしょう。それでは、エアロスミスの魅力に満ちた音楽の世界へ、さらに思い切って飛び込んでみましょう!
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