エアロスミスは、ロックシーンの最前線を走る大御所バンドとして長年にわたり王者に君臨し続けています。
そんな彼らの音楽は、痛快なリフと心を打つメロディで多くのファンを魅了し、ロックの世界に独自の足跡と爪痕を残してきました。
エアロスミスのスタジオアルバム(全15枚)には、時代を超えて愛される名曲が満載ですが、その中でも特に輝くオススメの名盤TOP3と、エアロ入門編として初心者向けのベストアルバムを厳選してご紹介します。
エアロスミスに触れる最初の一歩として読んでいただき、新たな音楽の発見をもたらしてミュージックライフを楽しみましょう!
エアロスミスの名盤TOP3
エアロスミスの歴史において、特に際立つ3つのアルバムが彼らの多様な才能とロックへの貢献を証明しています。
ここでは、その名盤TOP3を紹介します。各アルバムは、エアロスミスがロック界に残した必聴の一枚であり、今も多くのファンに愛され続けています。
Rocks - ハードロックの金字塔
『Rocks』は1976年にリリースされ、エアロスミスの音楽キャリアの中でも特に名盤と評されるアルバムです。
つんざくような痛快なギターリフとパワフルなリズムセクションが特徴で、ハードロックの真髄を見事に表現しています。
このアルバムには、「Back in the Saddle」や「Last Child」などのヒット曲が収録されており、エアロスミスがロックの伝説としての地位を確立するのに大きく貢献しました。
疾走感たっぷりの、バンドとしても最もスリリングな時期に生まれた作品ですが、今聴いても全く古臭くないのが凄い。
尖った生粋のハードロックが好きならこれ!
Rocks の特徴
Nine Lives - 多彩な音楽性の探求
1997年にリリースされた『Nine Lives』は、エアロスミスがさらに音楽的な横の広がりと深さの探求を深めた作品です。
このアルバムでは、ハードロックに留まらず、ブルースなどのルーツミュージックやコンテンポラリーさのあるポップなど多彩なジャンルを取り入れ、バンドの幅広い音楽性を示しています。
「Falling in Love (Is Hard on the Knees)」やタイトルトラック「Nine Lives」など、彼らの創造性が光る楽曲が満載です。
初期と比べるとエッジーな感じはだいぶ落ち着いて、普通の洋楽好きな人が聴ける範疇ですが、それでもエアロスミスの「ドンズバ感」は炸裂しています!
そして、個人的にはこの作品が一番音も良いと思います。
録り音も良いし、ミックスダウンもマスタリングも完璧で非の打ち所が無いレベルです。
良いロックサウンドのお手本のような仕上がり!
Nine Lives の特徴
Get a Grip - 社会的メッセージを込めた作品
『Get a Grip』は1993年に発表され、セールス的にもチャート的にも最も成功したアルバムの一つです。
このアルバムからは、「Cryin'」、「Crazy」、「Amazing」といったビッグヒット曲が生まれ、MTVでのプロモーションも大きな話題を呼びました。
サウンドプロダクションやアレンジも、この頃からモダンな要素を存分に取り入れるようになりましたね。
社会的メッセージを込めた歌詞と、メロディアスなロックサウンドが組み合わさり、“脂が乗りまくったエアロスミス”の一枚は新旧のファンを魅了し続けています。
Get a Grip の特徴
これらのアルバムは、エアロスミスがロックミュージックに与えた多大な影響を象徴しており、バンドの多様な魅力を存分に味わうことができます。
骨と筋肉しかないようなハードロックから、文学小説のような深みのあるバラードまで、エアロスミスの名盤TOP3は、音楽ファンならずとも必聴の価値があります。
初心者向けベストアルバム
エアロスミスの音楽をこれから探求しようとする初心者にとって、どのアルバムから手をつけるかは悩みのひとつ...。
ということで、彼らの広大なディスコグラフィーの中から、初心者に特におすすめのベストアルバムをご紹介します。
これらのベスト盤は、エアロスミスの魅力を凝縮したもので、バンドの多様な音楽性を一枚で手軽に楽しむことができるので本当にオススメです!
グレイテスト・ヒッツ - エアロスミス初期のヒット曲集
『グレイテスト・ヒッツ』は、エアロスミスの初期(1970年代)の輝かしいキャリアを網羅するヒット曲集です。
このアルバムには、「Dream On」、「Sweet Emotion」、「Walk This Way」といった、バンドを一躍有名にした楽曲が収録されています。エアロスミスの骨太なロックサウンドと、スティーヴン・タイラーのまだ若いボーカルが魅力的に展開されるこのアルバムは、彼らの初期の代表作を一通り聴きたいという方に最適です。
野獣のようなエアロが好きならまずはこれ!
Greatest Hits(オールタイム・ベスト) - 初心者必聴、代表曲のフルコース
『Greatest Hits(オールタイム・ベスト)』は、バンドの長いキャリアを通じて生み出された代表曲を集めた、初心者にとっての必聴アルバムです。
これには、「Janie's Got a Gun」、「Livin' on the Edge」など、中期〜後期のヒット曲も含まれており、エアロスミスの音楽的変遷を一望できます。このアルバムは、バンドの幅広い魅力を堪能するためのフルコースと言えるでしょう。
Ultimate Aerosmith Hits - 新曲含む豪華な二枚組ベスト!
『Ultimate Aerosmith Hits』は、新曲も含めた豪華な二枚組のベストアルバムで、エアロスミスのキャリアを総括する集大成とも言えます。
このアルバムには、「I Don't Want to Miss a Thing」のような映画のサウンドトラックでお馴染みの楽曲も含まれており、バンドの多彩な音楽性と、時代を超えた普遍的な魅力を体感することができます。エアロスミスをこれから聴き始める方にとって、最高の入門編となるでしょう。
初心者向けエアロスミス入門
エアロスミスは、その半世紀にも及ぶキャリアを通じて、ロックの伝説としての地位を不動のものにしました。
彼らの音楽は世代を超えて愛され続けており、今日に至るまでその影響力は衰えることがありません。
では、エアロスミスの音楽に初めて触れる方向けに、バンドの魅力とアルバム選びのポイント、おすすめの曲、そして彼らの売上が音楽界に与えた影響について紹介しましょう。
エアロスミスの魅力とは?
エアロスミスの魅力は、何と言ってもそのマッチョでダイナミックなサウンドとスティーヴン・タイラーの特徴的なボーカルスタイルにあります。
ハードロックの枠を超えた彼らの楽曲は、ブルース、R&B、ポップといった要素も取り入れ、幅広い年齢層のファンを魅了します。
(2世代、3世代でファンという人も多いです)
また、彼らのライブパフォーマンスはエアロスミスのメンバーの年齢が70代を超えた今でも変わらずエネルギッシュで、一種の宗教のような熱量を更に増大させています。
エアロスミスアルバムの選び方
エアロスミスのアルバムは多岐にわたりますが、まず初心者には「Greatest Hits」や「Ultimate Aerosmith Hits」といったベストアルバムがおすすめです。
これらのアルバムはバンドの代表曲を幅広くカバーしており、バンドの世界観を短時間で理解することができます。
エアロは年代によって音楽性やサウンドの質感がかなり違うので、どの頃のエアロが好きなのかを一通り試せるのが良いです。
エアロスミスのアルバム売上とその影響
エアロスミスのアルバムはトータルセールスで1億5000万枚上を売り上げており、アメリカ国内だけでなく全世界で高い評価を受けています。
彼らの商業的・売上においての成功は、ハードロックが広く市場に受け入れられるきっかけを作り、後続の多くのバンドに影響を与えました。ある意味、ロックというジャンルをポップスの中にブチ込んだマーケティング手法だったとも言えます。この貢献は本当に大きいです。
そして、時代時代を反映した音楽は今もなお、新しいリスナーを獲得し続けています。
まとめ:初心者がエアロスミス聴くなら、この名盤とベスト盤から!
エアロスミスの音楽に触れるあたって、名盤TOP3と初心者向けのベストアルバムを紹介、その魅力とアルバム選びのポイント、おすすめの曲、そしてバンドの音楽が世界に与えた影響について紐解いてきました。
エアロスミスの世界は、力強いロックサウンドと感動的なバラード、そして忘れられないライブパフォーマンスで構成されています。『Rocks』、『Nine Lives』、『Get a Grip』のような名盤は、彼らが音楽界のレジェンドとして君臨する理由を如実に示しています。
また、「グレイテスト・ヒッツ」や「Ultimate Aerosmith Hits」といったベストアルバムは、多様な音楽性を網羅的に味わうのに最適な選択肢です。
この記事が、エアロスミスの音楽への最初の一歩となり、彼らの持つ無限の魅力を発見するきっかけとなれば幸いです。
さあ、エアロスミスと共に、忘れがたい骨太ロックを味わい尽くす旅を始めましょう。
豪快で男臭いバンドが織り成す、ロックの世界を存分にお楽しみください!